ルアーなお金たち、言葉たち、命たち

砂上の楼閣を上手に維持する共役反応の数々に感謝です。ルアーは反応の連鎖の象徴です。

縮こまる蛇腹の哀歌


若いころは
歳をとるたび
身長が伸びた


老いてくると
歳をとるたび
身長が縮むようになった
きっと
伸びていた蛇腹が縮むのだろう


身長が縮むにつれ
皺が出て
腹にもたわみが出てきた


変化は
体の表面ばかりではない
血管も縮み歪み
血流が悪くなり
リンパの流れも
よどみの場所が増えてきているだろう


よくわからないがなんとなく調子が良くない
そんな不定愁訴が増えてきた


神経も歪められ
窮屈な思いをしているのだろう


哀しい
せめて
身体の節々に蛇腹がある
その蛇腹たちを
少しづつでも伸ばしたい


ーーーーー
メモ


観念と観念の間に
様々な関係を想起することができる


このような想起により
観念たちの間にネットワークができている


ある観念とある観念の間にある
特定の関係にばかり思いをはせていると
そこばかりが強固になる


その強固なところに偏りすぎると
そこが硬縮して
他の観念や想起すべきものが歪められ
柔軟で健全な発想が阻害される


観念と観念の間にも
蛇腹があって
この蛇腹が縮こまると
頑固な年寄りになるのだろう


この蛇腹も伸ばしたいものだ
ただ
寄る歳には
なかなかかなわないところがあり
知人だ蛇腹に気がついても
ただただ
丸い背中をさらに丸めて
もっともっと
縮んでしまったりするから
性質が悪い


空を眺めよう


できれば
青く突き抜ける空を
眺めよう

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