ルアーなお金たち、言葉たち、命たち

砂上の楼閣を上手に維持する共役反応の数々に感謝です。ルアーは反応の連鎖の象徴です。

考える余地があるという余力


単細胞が受精して
細胞分裂が始まり
細胞が増えてゆくと
それぞれの細胞の運命が分かれてゆく


神経になる細胞もあれば
筋肉になる細胞もある
血液や骨になる細胞もある


どのような細胞になってゆくのかを
制御しているシステムがある


このシステムには
これに属する細胞が総有している言葉があり
その言葉に従い細胞が反応している


システムに従うことが
善であり
システムに背くことは
悪ということになって
システムの制御が進むに従い
善ばかりになり
悪の余地がなくなる


このようなシステムの中でも
制御が緩い領域がある


そこで個性が花開く


次世代の善悪の育成場だ


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メモ


ホルモンの多寡で
雌雄が決まる


オスになる指令が出ると
どの細胞も
こぞって雄型の細胞を演じる


「雄の細胞たるものかくあるべし」
これが
プレリミナリーに決まっている
それに従い
雄型になってゆく


細胞には考える余地がない


考える必要もないし
考えられても困ってしまう
身体のシステムは
細胞を強権的に支配しなければならないのだ


人間は
細胞より
考える余地をもらっているようだ


考えなければ
楽になることもあるのだが
考えるようにできている


社会システムの制御が
絶対的なものでは無いからだろう


絶対的でないから
時代が変わり
善悪が時として逆転する


個人の人間が変れるという能力を
優先する人間の本能が
社会システムを徹底的に安定させず
固定化させないからだろう


人間の生き方の可塑性が
人間を繁栄に導いてきた


おいそれと
この能力を手放していては
柔軟の環境への対応能力を失い
絶滅危惧種へ名乗りを上げることに
なりかねない

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