ルアーなお金たち、言葉たち、命たち

砂上の楼閣を上手に維持する共役反応の数々に感謝です。ルアーは反応の連鎖の象徴です。

能動的反応:相互褒章


様々な生きざまがあり
称賛される生き方もあれば
蔑まれる生き方もある


こんなことを言っては
社会的にはよろしくなのだけれど
どちらかというと
蔑まれる生き方の方が
自由な感じがする


称賛されるには
自分の物差しではなく
他人の物差しで自分を測らなければならない分
自由でなくなるからだ


自分の物差しばかりで自分を測って
自由になりたいけれど
他人の物差しもすごく気になるから
ついついその自由をな投げ捨ててしまうのが
人間の性だ


だからだろう
自分が他人の物差しを当ててばかりいるのに
自分の物差ししか当てずに自由に振舞う他人が目に付くと
蔑みたくなる


やはり
他人の物差しを当てながら称賛される生き方が
人間の生きる王道なのだろう


そう確信し
自由な者を蔑み
称賛できる他人を称賛する


この称賛の和の中で
平穏を感じるのが
人間の王道たる精神だ


相互監視ではない
相互に称賛しあい社会が成立しているのだ


そう信じて
勲章を与えあい
勲章を持たぬものを蔑み
それではいけない
勲章を持つようにしなければならないと促しあうように
人間はできているらしい


それに
勲章をたくさんたくさん集めるほど
偉い人になるので
自分の物差しで自分も他人も測れるようになれそうだ


そんな幻想も共有しているから
勲章を集める競争までするようになる


そうなると
勲章を手に入れるため
自分を犠牲にしてまで頑張ってしまう


その結果
脅威となる自然や敵を諫め
暮らしやすい環境を整え合ってきた


このような頑張りもあって
独りでは得られない便利さが
人間社会にもたらされた


その便利さと引き換えに
便利な釈迦になればなるほど
自分の物差しはどんどん小さくなって
生きる道しるべとして使うには
ますます物足りない
蔑まれてしまうようなものになってきてしまった


それでも
この小さな物差しが
春の空気に膨らんで
花を咲かせてくれる時がある


本当は
その花を称賛してもらいたいのです


だから
そんな小さな花を見つけて
称賛しあい
幸せを分かち合いたくなるのです


門出の時期です


心地の良い
小さな物差しが
たくさん
春の日差しに揺れています

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