ルアーなお金たち、言葉たち、命たち

砂上の楼閣を上手に維持する共役反応の数々に感謝です。ルアーは反応の連鎖の象徴です。

生命力:現象と知の相関構造


エンジンは
吸気と爆発と排気を繰り返している


燃料切れで
吸気中の燃料濃度が下がったり
密閉空間の中で
吸気中の酸素濃度が下がったりすると
エンジンは爆発を起こさず
吸気ー爆発ー排気の循環を停止させることになる


このような知識がないと
なぜエンジンが止まってしまったのかわからず
エンジンを修理することができない


このような知識があっても
なぜ燃料濃度が下がったのかがわからなければ
エンジンを治すことはできない


先日
草刈り機のエンジンがかからなくなった


あれこれいじったが
結局動かず
農機具の店に持ち込み修理してもらった


修理してもらえば
何のことはない原因だった


キャブレターのねじが緩み
この緩みから大量の空気が入り込み
吸気中の燃料濃度が著しく下がっていたということだった


ねじを締めれば
エンジンを治すことができたという結論だ


知らないということは
こういうことだ


できることもできずに立ち尽くすのだ


生命にも知識があり
自らが自らを治しながら
それぞれの現象を繰り返している


しかし
生命が持つ知識にも限度があるのだろう
治せず
立ち尽くし
死を待つ場面も現れる


死ぬ前に受け継がれた知が
その知の能力の中で
現象を繰り返す


現象を循環させる能力が
知の価値なのだろう


様々な循環の栄枯衰退に応じて
循環を相関させてゆく知も
栄枯衰退を繰り返す

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