ルアーなお金たち、言葉たち、命たち

砂上の楼閣を上手に維持する共役反応の数々に感謝です。ルアーは反応の連鎖の象徴です。

生命と反応:ホロニズムの中の自己犠牲


能動的世界は
その世界維持に必要なものを
能動的に組み込み
その世界維持に不都合なものを
能動的に排している


能動的世界は
ある意味
とてもわがままである


ところが
その世界が
もっと大きな世界の世界内存在として
能動的活動をしているということになると
その大きな世界に
能動的に組み込まれなければならず
ましてや
その大きな世界から配されては元も子もなくなる


だから
わがままな世界が
より大きな世界の中で自己犠牲を払ったりすることになる


たとえば
多細胞生物と細胞の関係がこれである


細胞は小さな世界だ


この細胞が
身体の中で扶養されている状況の中で
身体を維持するための機能を果たしている


手術などにより
肝臓の一部を切除すると
肝臓の細胞は増殖し
元の大きさになるにつれ
その増殖スピードは落ちてゆくという


肝細胞は
もっと増殖したいのかもしれないが
身体全体のことを考え自粛しているようにも見える現象である


自分だけ良くても
全体が崩れてしまえば元もないことを
進化の歴史の中で学習してるかのようでもある


大自然を破壊しながら
人間中心の世界が広がり
人間は大きく繁栄している


人智は
どこまで自己犠牲を受け入れ
それを公正に分配することが出来るであろうか?


それとも
残り少ない資源をめぐり争い続け
衰退する道を選ぶのだろうか?


生命はわがままに生き続ける力ではあるが
より大きな世界の中で
その力を制御できなければならないらしい

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