「恋は妄想」と聞いた

妄想の翼を広げ
希望の空を高々と舞い上がる恋

その恋が現実にかなうにつれて
現実が
妄想の翼に重くのしかかる

それでも
希望の空を飛ぼうと努力するところに
愛が生まれる

妄想と現実の間を埋めながら
愛が育つのだ

だから
愛には
恋のような軽々としたところが薄れてしまい
逆に
重々しい退屈な忍耐さえ要求してくるところがある

それでもなお
恋のような妄想が
愛を触媒し
その高き理想へと誘導を繰り返す

愛は
現実の僕ととなりながらも
理想を追い
妄想を繰り返す

自己愛を見よ

自身に裏切られながらも
自身に期待を持ち続ける自己愛を見よ

妄想が希望なのだ

妄想が現実を乗り越えようと努力を重ねるのだ

現実に打ちひしがれた状況でも
現実を乗り越える妄想が
私を生かし続けている

妄想が
私の意志を触媒している

妄想に導かれ
日々を生きている

宗教があろうがなかろうが
妄想の導きにより
私は生きる