妄想と現実:妄想ノススメ
妄想には自由がある
ところが
現実は不自由の塊だ
現実が
妄想がぶつかり合う場であるためだ
自由がぶつかり合う場であるためだ
自由と自由の間に矛盾があるからだ
妄想の自由意思に振り回された肉体は
不自由であるからだ
そのそも
肉体は不自由だ
手が3本欲しくても
2本しか無い
長い脚や
高い鼻が欲しくても
現実はこんなものだ
と諦めるより仕方がない
祈ってもどうしようもない妄想はさておき
祈ればなんとかなりそうな妄想を
諦めずに
現実世界の中に追い求める
妄想の支配下の中で
現実世界の中に追い求める
妄想が勝てば現実が変わり
妄想が負ければ現実は変わらない
現実が勝てば妄想は押しつぶされ
現実が負ければ妄想は膨らみ続ける
夢を追い続けていると
夢に制約され自由がなくなり
夢を諦めと
その制約がなくなり自由が広がる
生きているということは
遺伝子の夢なのだろう
様々な不自由の中で
許された自由を追い求めている
意味は
そんな不自由の中にころあるものだろう
現実の中で
不自由を強いている傷みや恐怖すらなくなった肉体は
すこぶる自由だ
しかし
命を支えてきた意味は消失する
妄想のない人生は
どこか空しい
ワールドカップが終わった
また次の妄想を描く何かの祭典を待ち望む