構造と恒常:「もっと力を」と恒常を保とうとする構造
金魚が死ぬと
水槽の水が臭くなる
死ぬと
腐敗が進むのである
逆に言うと
生は
腐敗を抑制している
自己中心的に増殖する細菌と
金魚は闘っているのである
細菌には細菌の構造があり
生きていようが死んでいようが
金魚を餌として増殖しようとする
金魚には金魚の構造があり
細菌からの感染を防御して
感染から逃れようと努力を重ねている
それぞれの構造を維持すべく
それぞれに「もっと力を」とばかりに
それぞれの構造の恒常を保つべく
それぞれの反応の連鎖を繰り広げている
金魚が生きているうちは
細菌の反応の連鎖の力が相対的に弱く
金魚の防御を崩せずにいるのだろう
金魚は感染しても感染症の症状を見せず
健康を維持しているが
金魚の反応の連鎖が鈍ると
細菌は相対的に力を得て
金魚に感染症の小の症状が現れ
やがて死に
腐敗し
悪臭を放つにいたる
構造を保つためには
力が必要なのである
ルサンチマンは
構造の恒常の崩れを危惧する徴候なのだろう
私には力が在る
今生きているからである
しかしながら
もっと力を欲しいと思う