ルアーなお金たち、言葉たち、命たち

砂上の楼閣を上手に維持する共役反応の数々に感謝です。ルアーは反応の連鎖の象徴です。

リービッヒの最小律と動物


リービッヒの最小律の法則というのがある


この法則をおおざっぱにいうと
  植物の成長は
  もっとも少ない栄養素の量で決まってくる
というものだ


植物は動かないから
周りにある栄養素で成長が律せられる
しかし
動物は動けるから
不足がちの栄養素を摂りに移動できる
このことと
リービッヒの最小率を掛け合わせると
欲の最小律の法則が出来上がる


この法則をおおざっぱにいうと
  欲物の向かう方向は
  最も不足している栄養素の量で決まってくる
というものだ


平たく言えば
ないものねだりの法則だ


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メモ


名誉 地位 金 愛 健康 美 etc
様々な対象に欲が向く


それに向けて
動けるから動物だ


欲が湧いてくる源は
水が湧いてくる泉のように
出口は見えていても
その奥底は計り知れない神秘の世界だ


きっとその世界の中心で
リービッヒの最小律を熟知した何かが
何が足りなさそうかモニターしながら
欲として指令を出しているのだろう


理性は
このような欲の源と対話する力があるようだ
そして理性が優位にたち
支配しているかのような錯覚を得て
少々足りないものがあっても
足りているものをさらに求めて
(いびつなまでに)過剰に摂取して
欲の源を満足させてあげているかのようだ


このように
人間は
欲をえり好みして
恵まれた境遇を
さらに優雅に(そしていびつに)
楽しむ生き物のようだ
そんな人間においても
いざ逆境に陥ると
きっと
欲の源にある何かが
勢力を急速に拡大して
理性なんかを
ぎゃふんと押しつぶしてしまうのだろう


いつだって
陰の実力者である最小律が
ひそやかに
手綱をしっかり惹いているのだ


動物は動く
なんとなく安定していたバランスも
急に動きだし傾くのだから
いつだって注意が必要だ


理性が一見制している
最小律にある欲求は何だろう??

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