新しい状況に置かれると
通常よりも活発に神経が活動するらしい

ネズミの実験だ

新しいことを覚えるという事は
脳細胞の信号が複雑に行き来するとのこと

思想は信号の集合らしい

全ての思想は信号である

この言葉も信号として
脳の中を駆け廻る

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メモ

信号は流転する

同じ楽器が
様々な曲を奏でるように
信号がさまざまな流転の様相を描き出す

この流転の様相が
輪廻して元に戻るようにして
私は私であり続けているのだろう

「信号が輪廻する故に我あり」そんな感じだ

社会はこのような脳内で輪廻する信号の
調合の体系だ
この世界では
神経細胞の活動ではなく
言語の活動などのコミュニケーションにより
信号が流転し
選ばれた信号が輪廻しながら再生を繰り返す

永く強く大きく輪廻する信号の集合が
偉大な思想だ

輪廻から解脱すれば
自由という不便が訪れる

自由であれば
言葉に意味を固着できない

何事についても
沈黙しつづけなければならないことになる

交差点の信号が
無秩序に点滅していては
信号の意味がなくなる

自由ではない信号の体系が
思想であり法律であり
社会秩序だ

貴い
便利な
都合の良い
信号たちだ