ルアーなお金たち、言葉たち、命たち

砂上の楼閣を上手に維持する共役反応の数々に感謝です。ルアーは反応の連鎖の象徴です。

能動的反応:種族主義の壁


山沿いの道では
しばしば野生動物が車の事故に巻き込まれるらしく
野生動物に注意を促す標識が設置されている


この頃増えて来たシカにぶつかり
車を大きく壊したはなしをよく聞くようになった


オーストラリアでは
車がよくカンガルーにぶつかってしまうという


こうした事故から車を守るために
カンガルーバーを車に装着したりする


本当は
野生動物にも
交通ルールの意義を理解してもらい
これを守ってもらえばよいのだけれど
野生動物は
こんな人間の種族主義的な規則に頓着してくれないから
人間の側で配慮をして
カンガルーバーで
車を守ったり
野生動物に注意しながら安全運転することになる


配慮というより
自衛の措定といった方が良いのであろう


人間の自衛措置さながらに
野生動物たちも
それぞれの種族主義のルールにのっとり
縄張りを尊重したりしながら生きているのだけれど
そんな縄張りを気にもせずに
人間は活動しているのだから
種族主義の壁の向こうの事は
お互いに知っているようで知らないままに
迷惑をかけあってもいる


人間も
野生動物たちも
それぞれに
ワカランチンを相手に
自衛の措置を講じているということだろう


横暴な種族主義に対しては
自衛をしながら生き延びるのが
生き物の慣わしらしい


自衛できなければ
消滅してしまうというのだから仕方がない


ニホンオオカミは
人間に向かい牙をむき威嚇の声をあげながら
絶滅の道を歩んだ


種族主義に対抗して生きることよりは
種族主義に埋没して生きることの方が
素直な生き方なのだろう


そうして
種族主義に対抗する邪魔な存在に対して
素直に敵意を表すことが
素直な生き方なのだろう


素直であるということは
種族主義の外側との間に諍いが起こるリスクもあるけれど
そういう諍いに巻き込まれなければ
とても幸せだ


この幸せを守るために
細胞には膜があり
身体は表皮に囲まれている


擁壁に囲まれた街もある


何時の時代にも
種族主義を守ることが
生きることの大きな課題の一つとなっている


様々な種族主義の複合体が存在し
どのような種族主義が隆盛し
どのような種族主義が衰退するのか?が
複合体の中で葛藤を繰り広げている

×

非ログインユーザーとして返信する