ルアーなお金たち、言葉たち、命たち

砂上の楼閣を上手に維持する共役反応の数々に感謝です。ルアーは反応の連鎖の象徴です。

円環創生因果:円環完成度と存在単位


秩序が流転する円環は
その流転が円滑で確実であるほどに完成度が高い


この完成度が
ダーウィンの言うところの適応度ということだろう


細胞内
あるいは
体内を循環している秩序の流転は
完成度が高くないと生きてゆけない


これに対して
周辺にある環境との間の秩序の流転は
不完全なところがある


気温や日照が
成長にそぐわないこともあるし
獲物をうまく見つけられなかったり
うまく捕獲できなかったりもする


恋の相手も気まぐれだ


このような不完全な円環の流れを
より滑らかにする技術は
適応度をあげる技術ということになる


このように
体内では秩序流転の円環完成度は非常に高く
対外的な関係ではその完成度は低い状態だ


この完成度の差が
個体の境界として実感されている


だからなのだろう
何らかの原因で
身体の一部が思うように動かなくなったりしようものなら
その部分は私ではなくなったように思ってしまう


逆に
スポーツにしても何にしても
いつもできないことを
とてもスムーズに進められたのでけれど
その時だけで
威光はぱったりできなくなってしまうことがある


そんなことを思い出しながら
あの時は
私ではなかったのかもしれないなどと
思い返したりもしてしまう


私は個体として
完璧なまでの適応関係の中で
生を紡いでいる


私は私の環境との関係は
体内でそうであるほどの完璧な適応関係を維持ない


それが
私が環境の中に完全に埋没しているのではなく
自立している証でもあるのだから
不本意なところもあるものの
完璧なまでに環境に適応できない自分を
受け入れてゆかなければならぬのだろう

×

非ログインユーザーとして返信する