予定と実践:知識がもたらす彩りたち
知識のある世界と
知識のない世界では
異なる世界が広がる
動力機関の知識は
産業革命を推進し
世界の姿を変えてきた
知識を実践することにより
未来にその知識を色濃く反映させるのである
そして
その知識の実践を繰り返すことにより
未来に一定の恒常をもたらし続けることになる
江戸時代
車はなく
歩くか馬に乗るかして移動していた
現在
車ばかりが道を走り
馬が歩く姿はほとんど見かけない
知識は
他の知識を駆逐し
駆逐された知識に基づく実践を排除するのである
レコード盤がなくなり
CDに置き換わった
そのCDも不要とされるようになってきた
早く移動したいという欲求や
気軽に音楽を楽しみたいという欲求が変わらないままに
それを実現する方法が遷移してきた
それぞれの時代に
それぞれの知識が恒常を維持しながら
新しい知識が現れると
その知識が実践され
旧態の知識は実践されなくなり
遷移が起こるのである
今の文化を支えている知識が存在する
その知識を習得し
それを実践することが
今の文化の恒常を維持してゆく
そんな知識を習得できないと
文化に取り残されることになる
コンビニの精算機の前で
どのボタンを押してよいやらわからなく
立ちすくんだことがあった
昔は現金で清算するのが当たり前だったが
今では何種類もの清算方法が当たり前のように用意されている
私には
どう使えばよいのやらわからない清算方法もある
言葉がわからないのである
知らないことを放っておかずに
勉強しなければならないのだろう
そうしなければ
勉強についていけないのは明白である
しかし
三角関数や
微分積分を知らなくても生活できるように
現金払いを知っていれば
生活できる
コンビニの精算機を前にして
いつも同じボタンしか押せない自分に劣等感と
社会から受ける落第点を感じながらも
私は電子マネーの不勉強を維持している
「ポイントカードは何かお持ちですか?」と聞かれても
持っていないと答えている
知識のある者と
知識のない者では
同じ空間で生活しながら
異なる世界を生きているらしい