周期を形成する目的に集う機能たち
細胞周期というのがある
ひとつの細胞が2つの細胞に分裂する
この一連の事象が連続して周期的に起こる
大雑把に表現すると
分裂した細胞は
まず成長しDNA合成に必要な準備を整える
準備が整うとDNAが複製される
すると次は細胞分裂への準備が始まり
この準備が整うと
実際に細胞分裂が実践され
2つの娘細胞となり
再び成長しDNAの準備を始めることになる
それぞれの時期に
合目的的なたんぱく質などの生体高分子が合成され
次の時期には別の生体高分子が出現して機能を発揮する
予定通りにこれらの生体高分子が出現し機能しなければ
細胞周期は途切れ
細胞は死滅運命を辿ることになる
予定された反応が
予定通り実践されて
周期が成立し細胞が存続してゆく
予定調和が見事に実践されている
ミクロな現場だ
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メモ
物質があり
運動があると
なにがしかの変化としての結果があらわれる
2つの物質があり
物質Aの変化が
もう一方の物質Bに変化をもたらし
その変化が物質Aをもとの状態に戻す変化を引き起こす
するとこの変化により物質Bも元の状態に戻り
この戻りが物質Aに変化をもたらし
その変化が物質Bに変化をもたらす
このようなキャッチボールのようなやり取りが
エネルギーの供給を受けながら繰り返されると
周期運動による永久機関が出来上がる
周期を作る反応の連続は
周期を作るという目的において集合した
動態としての秩序を形成する
地球が太陽の周りを周期的に運動するように
細胞は周期的に運動している
エネルギーを吸収しながら
目的に呼応している機能を予定調和的に発揮させ
周期を見事に演じ続けている
ありがたいことです