ルアーなお金たち、言葉たち、命たち

砂上の楼閣を上手に維持する共役反応の数々に感謝です。ルアーは反応の連鎖の象徴です。

技術が承継され秩序が維持される


70億の人間をまとめて
「70億の人間」という言葉に凝縮する


この言葉の一部に「私」が属しているはずだ
探してみる


「70億の人間」のどのあたりに「私」はいるだろう
「7」の辺であろうか?
「人」のあたりだろうか?
はたまた
原子核の周りを回る電子雲のように
「70億の人間」の隅から隅までを
ぼんやり動き回っているのだろうか?


私は
「70億の人間」の中に
本当は入っていないのかもしれない
この言葉は私が生まれる前からあったのだ
きっと
私が死んだ後にもあるのだろう


「70億の人間」に
私が入ってゆき
やがて出てゆくのだ


このような出入りや
出し入れができなければ
言葉の世界と戯れる技術を
承継してゆくことはできぬのだろう


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メモ


言葉は量子的だ


デジタルでアナログに欠ける


「赤」と「黄」のあいだに「橙」をおいても
不連続だ
そこで「赤と黄の間のスペクトラム」というような
連続性を持たせる表現が使われたりするが
特定の色を表す言葉ではなくなる


この問題を解消するために
光の波長を表す数字としての言葉で
スペクトラムの位置を特定している


数字は図形的だ
図形が表わすアナログな世界から
その位置を表す言葉として多用されている


表現の技術としての
言葉と図形の間を
数字がうまく橋渡しをしてくれている


表現の調和世界だ


実存と表現世界を
数字のように橋渡しをしているのが
人間だ


描写により表現世界を築き
表現世界を実践しようと努力する、、、人間


人間が技術を磨き
言葉や図形の表現世界が広がり巧妙化してきた
それにつれ
現実社会と表現社会の調和させる技術が
進展してきた


知ったもの同士が調和する


遺伝子が統制している分子世界の秩序も
人間社会と同じく
調和の技術が集積した秩序世界だ


様々な技術が数多く集積して
様々に組み合わさり
様々な種が進化してきた


同じことを再現し
技術が承継されてゆく
言い換えると
技術と技術が調和しながら連鎖して
技術を未来へと運んでいる


技術の系譜の中に身を置き
その系譜と共に
私も未来へと流れてきた
これからも
この系譜の中を流れてゆくだろう
そのために
私は「70億の人間」に
入り続けていかなければならないと知覚する

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