ルアーなお金たち、言葉たち、命たち

砂上の楼閣を上手に維持する共役反応の数々に感謝です。ルアーは反応の連鎖の象徴です。

トリプルワールド77


してもらいたいことをしてもらえると
幸せで
してもらいたくないことをされてしまうと
不幸だ


サードワールドの主体間の関係は
利己的であるゆえに
利他的でないと維持できないところがある


してもらいたいことをしてもらうためには
それなりの努力が必要だからだ


主体間の関係において
それぞれの主体は
その関係性の部分となり
関係の主体ではなくなる


どういうことかというと
Aという主体と
Bという主体の間にある関係は
AでもBでもない
Cという主体が創生している世界であるということだ


このように
AとBのそれぞれの主体に
Cの世界が共有されてこそ
AとBの間に関係性が維持される


AもBも
Cの世界からそれぞれに都合の良い反応を導きだそうと
Cの世界に刺激を加える


この刺激が
Cの世界からAまたはBにとって都合の良い反応を返せば
都合の良い反応を受取ったAまたはBは
その刺激をCに与えることにより
その都合の良い反応をCから受けることになる


 *


 「おい」
 といったときに
 「なに?」
 と答える
 それが
 いつのまにか
 「はい。はい」
 になったりする


 「おい」という刺激が
 訓化してゆき
 「はい。はい」の反応を導くようになる


 このような呼応をもたらす経験がなにかあったのだろう
 「はい。はい」と呼応する利他性と利己性を高める
 何かの体験があったろう


 この呼応は
 「おい」の外にあり
 「はい。はい」の外にある世界の出来事だ


 *


このように主体外の世界があるからなのだろう
外部からの都合の良い反応を効率よく受ける主体には
特異的な刺激を外部世界に与える技術を有している


利己性を実践できる刺激を
外部に表出できない主体は
利己性を実践できない


狩りの下手なオオカミが
ウサギを捕獲できないということだ


疑似餌をうまく操れないチョウチンアンコウが
うまく魚を食べられないということだ


外部の存在を認め
その外部に対して
刺激を加え
反応を得て
主体は活動している


ファーストワールドや
サードワールドに
どのような刺激を加えると
セカンドワールドが維持されるのか?


解答は
試行錯誤の結果論の中に存在し続けているから
経験の蓄積が
技術を磨くことになる


このような技術を助けるのものとして
知識も重宝されるのだろう


サードワルドの世界は
不確かな刺激と
不確実な反応の中にある
偶然も大きく支配する世界だ
このようなで試行錯誤が続いているので
技術の差が結果に大きく反映もする世界だ


不平等な世界だ


どの細胞にも行き届くように
血管系が発達し
酸素や栄養が行き届くように予定調和が成立している体内と異なり
不確実な世界が体外であり
その体外にどのような刺激を与えるかにより
体外から反応を得ている


サードワールドは不平等が生まれる世界だ


人類の繁栄の陰で
絶滅に瀕する動物が後を絶たない

×

非ログインユーザーとして返信する