殺戮が繰り返される戦場から逃れた人々が
難民キャンプに溢れる

強い者同士が戦い
弱い者は
戦いの場から逃げ出す

強い世界が覇権を争うと
弱い世界は
それに従か
そこから逃げ出すことになる

このように
覇権を争っている者は
本当の強者でないから
互いに相手の非を非難し合うのだろう

＊

害虫のイモムシが
畑の作物を食い荒らし
害虫の王国が発展する

その王国に
人間の開発した農薬が
くさびを打つ

害虫と人間の覇権争いで
より良い農薬が開発され
虫たちは敗退してきた

害虫ばかりではなく
トンボや
チョウや
ホタルも逃げ出した

覇権を握った強い世界が
敗退した世界の命運を握る

強い者が
弱い者を守らなければ
弱い者は行き場を失う

強い世界の出現は
守られなければ生存できない世界を増やしてゆく

強い世界の覇権は
新たに台頭してくる世界からの挑戦を
ことごとく遠退け続けなければならない

だから
強くあろうとすればするほど
戦いの中に巻き込まれる

覇者は
いつも戦い続けるものらしい

なにも
武器を持つだけが戦いではない

覇権を求めれば
争いがつきまとう

右側通行の覇権は
左側通行の覇権により
その秩序を危険にさらされるのだから
戦わなければ
秩序を維持できないのだから
秩序を求めれば
争いが生まれる

安全を維持するために
行わなければならない戦いがある

戦いは
平和を求めて行われたりするのだから
世界が多主体で構成されていると
争いが絶えないのも道理ということになる

互いに
寛容できればよいのだが、、、

コロナか経済か

温度差が大きければ
寛容の心も遠ざかる