ルアーなお金たち、言葉たち、命たち

砂上の楼閣を上手に維持する共役反応の数々に感謝です。ルアーは反応の連鎖の象徴です。

同調圧力:日常への意思


日常を基準にしているから
非日常は異常事態と認識することになる


異常事態には
二種類あって
好ましい異常事態と
好ましくない異常事態だ


いくら好ましい異常事態であっても
そのままの状態が続くような事態であれば
それは好ましい日常へとかわってゆくのだけれど
維持する為に困難な事情があれば
元の日常へと戻らなければならない


好ましくない異常事態は
日常に戻したいところであるけれど
そのまま日常に居ついてしまうこともあるから
困ったものだ


好ましい異常事態と言ってしまってよいのか疑問ではあるが
派手過ぎる生活や浪費癖
あるいは引きこもりは
その張本人にとっては
好ましい状態かもしれないが
継続可能性が低いようにおもえるが
なんだかんだ言いながら
持続したりする


好ましくない異常事態としては
隣人との小競り合いや国家間の戦争も
なかなか終わりにならない


継続可能性の高い日常のために
それぞれの義務を果たし合うばかりではなく
それぞれの都合を最大化するように努力し合っている


皆の間で義務や努力が調和していれば良いのだけれど
不調和が突如として顕在化すると異常事態に進展する


気候や地震といった自然現象も
人間に都合の良いように調和してくれれば良いのだけれど
干ばつや大雨が続くと
生活の維持に支障が現れて
天災という異常事態を認識することになる


自然相手の場合には
自然に命令して何とかすることはできないけれど
人間同士の場合は
相手の人間を命令などで強制的に変えて
自らの日常のために相手に義務を果たさせれば
調和が成立する


このような義務を強要し合うような関係においては
日常への意思が強ければ強いほどに
争いの火が激しくなる


このような状態の中で
非日常へのスパイラルが連鎖してゆくことになる


日常への意思が非日常をもたらすのだ


たいていの場合は
日常を維持しようとし
それを実践できるようになっているのだけれど
時として
守ろうとする日常が非日常をもたらすことにある


このことを
頭の片隅に刻み付けておかなければ
禍という大きな荷物を背負い込むことになるのだろう

×

非ログインユーザーとして返信する