ルアーなお金たち、言葉たち、命たち

砂上の楼閣を上手に維持する共役反応の数々に感謝です。ルアーは反応の連鎖の象徴です。

同調圧力:世界の拡張と境界


空想は気ままなもので
現実は何も変えぬままに
破壊的な想像を巡らせることもあれば
創造的な想像に思いをはせることもある


不満の源である何かを壊せば
そこにもっと素晴らしいものが出来上がると信じていたいし
何か新しい素晴らしいものが出来上がると
今までの不満はどこかに消え失せるような気がしている


こんな前向きの気分の時もあれば
素晴らしいものが破壊され
忌避すべき世界が構築される恐ろしい想像をする時もある


現実の世界が何も変わらぬまま
いつものように循環しながらも
意識の中では
それとは別世界の世界がうごめいている


そしてこの別世界同士が
どこかで同調したり
どこか別のことろで反発したりしながら
相互作用し合う関係が維持されている


このように
相互作用しあう世界が
いくつも重なりながら
より大きな世界がうごめいている


同調の渦が
世界を大きく成長させ
反発し合うことで
世界の境界を演出している


私の肉体も
同調の渦を拡げるかのように
食物に手を伸ばし
排泄物を忌避し
反発の境界線を引いている


今世界は
科学技術と経済の光の中で
その同調の渦を拡げている


この渦が環境を破壊する中で
環境保全の同調圧力も高まっている


宗教の渦の中で世界が広がった中世の終焉は
人間性復興だった


世界の拡張の中で
同調圧力は個人への圧迫を繰り返し
時代模様を描いてきた


論理は
世界の拡張のために使われ
人間性をないがしろにするところがある


これからも
私は食事をとり排泄するように
様々な夢を見てそれを実現する
そして
それを破壊しながら
同調と反発を繰り返してゆくのだろう

×

非ログインユーザーとして返信する