触媒と必然:理性と感性の狭間にて
水1リットルと
アルコール1リットルを混ぜると
合計で2リットルの水溶液になりそうなものだが
比較的大きなアルコール分子の隙間に
水分子が入り込み
2リットルよりも少ない水溶液になる
石と砂を混ぜた時
石の間に砂が入り込むイメージとのことだ
石や砂はそれぞれの粒が
目に見えるから
不思議ではないのだが
水分子や
アルコールの分子は
その一つ一つが
目には見えないくらい小さいので
頭ではわかっていても
実感としては不思議なままだ
ここに理性と感性に齟齬がある
それでも
何回も
水とアルコールを混ぜて
その体積が減ることを観察すると
慣れが生じ
実感としても
当たり前のこととして処理するようになる
こうなると
再び
理性と感性の融和が現れる
そして
さらには
混ぜ合わせ体積が減ることを不思議がる人がいれば
なおさら
得意になって
体積が減るのが当然のことだと説明したくなったりする
さて
水とアルコールはよく交じり合うが
水と油ははじき合う
水やアルコールには
電荷の偏在があり
プラスの領域とマイナスの領域が引き合い
交じり合うが
油には
このような電荷の偏りがないので
交じり合いにくいとのことだ
でも
宇宙空間へ行くと
水と油も交じり合うそうだ
重力が働かないので
同じ密度の物質が集まるような動きが生じないため
分子レベルでは
互いに分離する方向に力が働いてはいても
水の塊として
油の塊として
地上のような層状になって
分離することはないそうだ
感性的には
よくわからないけれど
理性的に考えれば
遠心分離機で過剰に重力をかけると
わずかな密度の違う物質を分離できるのと
同じ現象と理解できる
弱い重力では交じり合っているものも
強い重力場では層状に分離するのだ
Y染色体のある精子と
Ý染色体のない精子の分離や
放射性のあるウランとないウランの分離が
このような遠心分離の原理で実践されている
さておき
融和する知もあれば
はじき合う知もある
はじき合う知も
重力のような力が働かない宇宙空間にいけば
交じり合えるのかもしれません
そんな宇宙空間のような領域が
真の哲学なのかもしれませんが
それは宇宙空間のような真空、、、、、
何もないところなのかもしれません