ルアーなお金たち、言葉たち、命たち

砂上の楼閣を上手に維持する共役反応の数々に感謝です。ルアーは反応の連鎖の象徴です。

触媒と必然:世界が集うということ


水分子は
互いに引き合い集合体を形成している


その強さが強いと
氷という集合体に
その強さが弱いと
水蒸気という集合体に
中くらいだと
水という集合体になっている


水分子の集合体ということでは
氷と水蒸気は同じであるが
氷は冷たいし
水蒸気は熱いと大きく違う


その占める空間も
同じ数の水分子が占める体積は
氷に比べ
水蒸気は圧倒的に大きい


調べてみると
1moの水の体積は
大雑把に言うと
水蒸気は22.4リットル
水で0.018リットル
氷で0.020リットルくらいらしい


これはあくまでも
大雑把な言い回しで
厳密な言い回しをするならば
温度と圧力により
体積は微妙に違ってくるので
専門的な数式を持ち出さなくてはならなくなるらしい


いずれにしても
氷と水蒸気では
体積は1000倍以上違うようだ


大きさが
1000倍以上違うものを
同じ水とひとくくりにもできるのだから
言葉の威力は凄まじいところがある


都合により
同じにしたり
違うにしたり
自由自在だ


言葉が水そのものでないのだから
水という言葉があくまでも言葉であり
水そのものと同一でないのだから
正しい面も間違っている面も併せ持ちながら
適材適所で言葉は運用されているのが実態だ


このような運用により
水という言葉は
水そのものらしい属性を
他の言葉との親和性の中で培っている


たとえば
水蒸気は固い
あるいは
氷は気体だ
というような組み合わせは
誤りとして
親和性のない組み合わせとして
自然と排除されている


水そのものの挙動が
言葉の世界の触媒として機能しているのだ


そして
この触媒作用の中で
言葉の世界が
自然選択淘汰され
秩序が成立している


これは時空の世界から
情報の世界への秩序化なのだが
逆に
「砂と石をより分けろ」
という言葉が
時空世界を秩序化したりする


水分子には
プラスに帯電した部位と
マイナスに帯電した部位が混在しており
プラスの部位は
隣の水分子のマイナの部位を引き付けているらしい


情報世界と時空世界にも
このようなひきつけ合う性質があるようだ


私の肉体と
私の心にも同じような性質があり
私と言葉の間にも
私と社会の間にも
ひきつけ合う力を働かせながら
世界を繋げ
世界を広げているようだ

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