ルアーなお金たち、言葉たち、命たち

砂上の楼閣を上手に維持する共役反応の数々に感謝です。ルアーは反応の連鎖の象徴です。

トリプルワールド80


喜びも
悲しみも
嫉妬も
優越感も、、、
朝霧のように
沸き上がり
時がたつとともに
やがて静かに消えてゆく


感情の来し方には
人があり
感情の行方にも
人がいる


動物は
同種の動物に対して
きびきびと反応する


そのように創られているらしい


拡げて想像すると
刺激と反応の仕組みの中から
霧が沸き上がるように
個体が誕生して
活動し
やがて
その霧も晴れてゆくということになる


感情も命も
霧のように沸き上がり
消えてゆく


霧には
なぜ霧として存在しているのか?
その存在理由を問う必要もなく
生まれ消えてゆく


見えている世界の中で
なぜ
注視する世界と
無視してしまう世界が存在するのだろう?
その理由を問う必要もなく
目は視界を移ろわせている


目に映らぬものに対しては盲目にならなければならないし
語り得ぬものに沈黙しなければならない


視覚も
言葉も
規定された刺激と反応の中にしか
存在しない


世界を広げるには
新しい規定が必要だ


神様も
政治的権威も
その役割を負わされてながら
霧のように沸き上がり消えてゆく


サードワールドに立ち込める霧たちだ

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