日々雑務に追われている

本当にやらなければならない仕事をできず
なんとなく
雑務の中に身を置き
雑務を終えると
次の雑務を探し
本当にやらなければならない仕事が何であるかを
考えもしないし
それを探しもしない

そうして
雑務に追われながら
平々凡々と平和に一日を過ごし
夕べには疲れ
眠りにつく

日々雑務を追いかけている

本当にやらなければならないことを探すことから
逃げている

本当にやりたいことをやることから
逃げている

できると思っていることが
できないことだと思い知らされることから逃げている

そうして
また
日々雑務に追われている

何もしない大地には
雑草が生い茂る

それが自然の成り行きなのだろう

自然の大地は
雑草に覆われている

そこに生える
それぞれの雑草が
それぞれに尊い命を紡いでいる

雑務にも
尊い使命がある

ただただ
日々雑務をこなしてばかりいるのではないのかもしれない

雑務に込められた
ひとつひとつの使命を
じっくりと実感することが
本当にやらなければならないことなのだろう