ルアーなお金たち、言葉たち、命たち

砂上の楼閣を上手に維持する共役反応の数々に感謝です。ルアーは反応の連鎖の象徴です。

恒常的状態:言葉の呪縛


責任やら義務やらに
がんじがらめになっていると
猫になりたくなる


言葉に翻弄されないからだ


別に猫にならずとも
言葉から解放されればよいのだけれど
私にも人間としてのプライドがあるので
言葉を理解し駆使することから逃れられずにいる


だから
言葉に翻弄されないようにするために
言葉を駆使しようと躍起になったりする


なんだか
矛盾している


言葉を駆使するためには
言葉の呪縛に従わなければならないのに
言葉を駆使して
言葉の呪縛を解体しようというのだから
生きながら
命の宿命から解放されようというようなものだ


人類は言葉を駆使して
困難を乗り越えて来た


言葉は困難を乗り越えるための道具であり
生きるということも
困難を乗り越えてゆくことだ
そして
その困難を乗り越えれば乗り越えるほどに
また新たな困難が降り注ぐのだろう
困難とともに
命も
言葉も
存続し続けているようだ


ただ
自然界には手厳しい掟があるから困ってしまう


困難の呪縛から解き放たれようと努力をすると
困難を招き入れる構造が自然界にはあるらしい


そしてそれが
言葉による言葉の呪縛からの開放といったような
矛盾に満ちた試みの実践を誘うのだろう


アウフヘーベンも
そんな試みの実践だ


そのなかで
困難の克服が別の困難を招き入れる宿命と
うまく付き合うためのさまざまな方法が進化してきた


困難と付き合い遊ぶことが肝要だ


困難と積極的にお付き合いする
そんな
気持ちの余裕を持てれば
もっと幸せに
潤沢な困難に囲まれて暮らせるだろう


困難よ、こんにちは
またお会いしましたね


今度は何時来ますか?
では、また、会いましょう

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