ルアーなお金たち、言葉たち、命たち

砂上の楼閣を上手に維持する共役反応の数々に感謝です。ルアーは反応の連鎖の象徴です。

予定と実践:ここで暮らし続けるということ


豊かな森があり
その恵みを守りながら生活する狩猟民族にとって
貨幣経済の下で行われる土地所有と
この権利に基づく経済活動は
生活の破綻を導く蛮行だ


人工と自然の交じり合いの中で
私は暮らしている


都市部で便利さと人工美を堪能し
山の中では自然の安らぎを覚える


これは
心が
理性と本能の交じり合いの中で
活動しているようなものなのだろう


自然の恵みと
経済の恩恵のどちらも
それぞれにありがたいように
理性も
本能も
私の心を震わせてくれている


半面
そのどちらもが
私の心に
あってはならぬ
世間では認められない不穏な欲望を醸し出す


このように
生まれながらに用意されている本能や理性を
自由に操作できるとしたら、、、、、


遺伝子工学の技術により
理性や本能のいずれかを
選択的に強調したり
選択的に減退させることができるとしたら
どんな心を強調し
どんな心を減退させるのかを
決めることができるようになるのかもしれない


理性的に判断すれば
理性を強調し
本能を減退させ
本能的に判断すれば
理性を減退させ
本能を強調するのかもしれない


そうなると
理性派と
本能派の分断が遺伝子工学的に進むことになる


分断が
遺伝子に刻まれ深まってゆくのだ


都会のネズミと田舎のネズミ


それぞれが
住み慣れた場所で
それぞれの技術と思考を熟成させている


私はここで暮らし続けてゆくだろう


そのために今の価値を踏襲してゆくだろう


今暮らしている世界は
理性をないがしろにしてはいまいか?
本能をないがしろにしてはいまいか?


今のままで後悔はないだろうか?


時に
立ち止まって
外の世界を眺めてみたい


いや
体感しなければならないだろう


本能と理性のバランスをとるには
なにも遺伝子操作が必要なわけではない

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