ルアーなお金たち、言葉たち、命たち

砂上の楼閣を上手に維持する共役反応の数々に感謝です。ルアーは反応の連鎖の象徴です。

予定と実践:予定と実践の牽連性


100mを20秒で走る


昔できたことも
年老いた今となってはかなわない


それを
「5秒で走るべきだ」
と諭されても
とてもとても無理な話だ


「5秒が無理なら
 9秒でもいい」


そう言われても
できないものはできない


「こうあるべきである」という目標は
言葉として
いくらでも立てることができるのだけれど
実践する側には
実践する側の事情がある


無理のない目標と
無理のない実践が蜜月となり循環していればよいけれど
無理な目標ばかりが先行すると
実践が追い付かない


良質なべきである星人は
実践を見越しながら
「べきである」事象を追求するが
悪質なべきである星人は
実践する側よりも
自分の都合
その他の事情を優先してしまい
「べきである」べき実践を空回りさせてしまう


べきである星人の能力は
予定と実践の牽連性にかかっているのだ


この牽連性が高いと
優秀なべきである星人であり
逆に
この牽連性が低いと
劣悪なべきである星人ということになる


劣悪というよりも
幼稚な
あるいは
未熟なべきである星人と
言わなければならないかもしれない


「部下は上司に服従すべきである」
「夫は外で働き、妻は家を守るべきである」
「かの地は吾が領土であるべきである」
「法に従うべきである」
「神を崇めるべきである」


様々な「べきである」が
実践され
あるいは
実践が放棄されながら
承継されてゆく


「べきである」を承継する力
「べきである」を実践する力
それぞれの力が相まみえ
両者の間の牽連性が高まり
べきである星人の進化が続いてゆく


べきである星人は
便所に群がる蠅のこともあれば
苅田に集まる雀であることもあるだろう


赤血球や白血球であることも
拍動を繰り返す心筋細胞であることもあるだろう


それぞれに
それぞれの「べきである」を
承継し
実践する力にさせられ
それぞれの現象を繰り返す


私も
私を承継し
私の実践を繰り返す


できる範囲を繰り返す
ときに
その範囲を逸脱しながらも
できる範囲を繰り返す

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