予定と実践:予定調和の実践的循環による組織化
自然は
恵と禍をもたらす
ここでいう自然の恵は
主体と調和した関係であり
禍は
主体と調和していない関係である
自然と主体は
組織として完全には一体化していないのである
これに対して
身体内の関係
たとえば
心臓と血管
筋肉と神経の関係は
調和しており
不調和の関係に在ると
それは
病気であり
異常な状態と判断される
ここに
組織としての一体性が認識される
環境も
整備され
人間に優しくなると
人間とその人工環境の間に
一体感が生まれ
身体内の関係に比べれば
組織的な一体性が認識されるようになる
予定調和が
人為的に創られたのである
人間にとって
他者は
恵をもたらすこともあり
禍をもたらすこともある環境であるが
予定調和が進めば
組織的一体性が高まる
仲間の成立である
いい人であるから仲間になり
仲間であるからいい人である
この循環論が
仲間の絆を深めてゆく
ところで
悪い人であるから敵であり
敵であるから悪い人であるという循環論もある
この循環論がはびこる世界で
戦禍がひろがる
循環論が維持されている時間の間
戦禍が広がる
環境は
恵と禍をもたらし
それらが循環しはじめると
それを強調され広がってゆく
良い循環がありがたい
そして
ありがたい循環だから良いことである