予定と実践:未来に試されるということ
前例踏襲が承継され
慣習となると
そのことについて
命名がされことになる
そして
命名に用いられた言葉が
さらにその前例踏襲を確固たるものにしてゆく
しかしながら
その前例踏襲に対峙する勢力が現れると
その命名された言葉を否定する言葉が現れる
前例踏襲を良しとする言葉がテーゼであり
それに対峙する言葉としてのアンチテーゼが
現れるのである
前例踏襲は
その踏襲される実践を通じて
さまざまな現象に影響を与える
こうした副次的な現象を良しとすれば
テーゼの側に立ち
良しとしなければ
アンチテーゼの側に立つことになる
このように
ある実践にとって
それがもたらす副次的現象が重要なのである
副次的な現象に好意的に見守られて
はじめて
前例踏襲は持続してゆけるのである
売れる商品でなければ製造されないし
生き延びる生き物でなければ生まれないのである
進化論的に言えば
前例踏襲は
その実践に伴う未来に
適応的でなければ生き残れないのである
概して言えば
前例踏襲は
その実践を未来に試し続けられているのである
未来に試されるので
未来を予想することが
前例踏襲を有利に進められることになり
ここに
理性の役割がある