規則的相当性:部分の協調の総体としての全体
ヘキソキナーゼは
グルコースとATPから
グルコース-6-リン酸とADPを生成する過程を触媒する
この酵素があれば
この反応が勝手に起こるのではなく
グルコースとATPがその酵素の周りに
ある程度の量
供給されていなければならない
こうした供給は
ヘキソキナーゼ以外の生体高分子の存在によるものである
こうした高分子の共同作業により
グルコースをエネルギーに変えてゆく解糖系の最初の一歩が
実践されている
このような共同作業の総体として
全体が成立している
ヘキソキナーゼは部分なのであり
部分は
それ単独で存在していても
その機能を発揮できないところに
部分としての性質がある
他の部分との協調性があり
部分は成立しているのである
こうした協調の結果として
規則相当性が様々な秩序の中で維持されている
インスリンが来れば血糖を下げようと細胞は働くし
「白」という言葉に白色を想起する
DNAを鋳型としてRNAが合成される場では
鋳型に適合する塩基が供給されてくるのである
様々な生体高分子の協調により
規則正しく
握手をするのである
規則正しい意識があって
会話が成立するのである
言葉の「白」は視覚の白色なのである
言葉と視覚は別々の現象であるけれど
全体の部分として
協調し合っているのである
こうした姿に
規則相当性を観察できる