言葉は 鏡に映った虚像のようなものである そのような言葉の中に真実を見出そうとする意識が存在している 鏡に映った私の中に真実がある探すのである 本物は本物として 鏡の中にも真実を見出すのである そして それに手足が協力する 言葉に真実を見出した意識が手足を動かし 現実を言葉通りに変えてゆき 「そう... 続きをみる
進化のブログ記事
進化(ムラゴンブログ全体)-
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言葉が通じ合って その意味を分かり合っても 同意し 調和することが出来ないことがある 赤信号は「停まる」で 青信号は「進む」であるが 黄信号は 「急げ」であったり 「とどまれ」であったりする 意見が割れた時 誰かの意見に統一されると 調和が成立するが 意見が分かれたままでは調和は成立しない 意見を... 続きをみる
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思考は目的を志向している この志向性において 思考は効率的に成果を検証できる この志向性の先に感情が横たわっている 思考が結論に至り 目的と切り離されると 思考は停止し 感情への志向性も失われる また 目的と結びつくと 思考が再始動して 結論は再び遷移を始める だからなのだろう 目的に応じて 異な... 続きをみる
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「好き」があると その対象を思い通りにしたくなる欲求が沸き上がる そんな思いと裏腹に その対象が思い通りにならないと憎くなる かわいさ余って憎さ百倍という訳だ こうして 憎くなっても 元来がとても好きなのだから 憎くさを差し引いても好きでいる それで 「世の中思い通りにならない」ということになる ... 続きをみる
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私は 私以外のものにはなれない 猫になりたくても 猫の着ぐるみを着るのがせいぜいである 猫ではなく 同じ人間でも 他人にもなれない 私は 私でい続けなければならないらしい 私の意識が 他のものになろうと決意したところで この事実は変えられない この意識を無視した同一性の保持には 前例踏襲が寄与して... 続きをみる
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思考対象世界の大きさや重さは泡沫的で 身体世界の大きさや重さは相対的である このような大きさや重さを 絶対化するために メートル原器や キログラム原器が厳密に管理されている 思考対象世界や 身体世界に基準を設けるのではなく 実体世界に基準を設けなければ 絶対化は叶わない 元気が基準であることを 思... 続きをみる
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太陽が 仮に 巨大なブラックホールだとしたら 光の進む向きは 逆転し 太陽から外側に向かうのではなく 太陽に向けて進むことになる 黒い太陽にむけて 光が進むことになるから 朝日が昇るとだんだん暗くなり 日が沈むとだんだん明るくなる その明るさを 今の太陽のように一点からやってくるのではなく 太陽と... 続きをみる
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森には森の世界があり 草原には草原の 砂漠には砂漠の世界があり 湖には湖の 海には海の世界がある それぞれ別々の世界観があり 森の生き物は たいがい 海にはいない 逆に 海の生き物は たいがい 森にはいない そして 森に棲む生き物は 森らしさを維持するように活動し 海に棲む生き物は 海が海であり続... 続きをみる
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魔法の力を借りて 身の回りにある物事を 私に都合よく変えてゆきたいと願うことがある この願いの背景には 身の回りと私の間には 相性というものがある この相性が良い時には 何も考えない 考えごとをするときは 大概 この相性が悪い時だ そんな時に 魔法で身の回りを変えたくなる でも 魔法は簡単には使え... 続きをみる
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反応が進むには 様々な条件がそろわなければならない 温度や湿度 pHや気圧や浸透圧 反応に必要な材料や 反応を触媒する仕組みも必要になる こうした様々な条件を整えられた場合にのみ 適切に反応が進むということになると 自然に任せていたのでは 到底適切に進むことが困難である そこで 反応が首尾よく進む... 続きをみる
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能動的世界は その世界維持に必要なものを 能動的に組み込み その世界維持に不都合なものを 能動的に排している 能動的世界は ある意味 とてもわがままである ところが その世界が もっと大きな世界の世界内存在として 能動的活動をしているということになると その大きな世界に 能動的に組み込まれなければ... 続きをみる
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順調なプロジェクトは 計画どおりに実践が行われ 計画の目的に沿った成果が表れている この成果により 計画の正当性が明らかになり この計画が賛美されることになる このような 時間の流れの中で 計画が維持されている 実践やその成果が 時間の中で 沸き上がり消滅しているのに対し プロジェクトの中で 計画... 続きをみる
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学習は轡であり 轡をはめられると 言葉が手綱となり 人間は言葉に御されることになる 「その川の北側から退避して その川の南側へ行け」 柵はなくても 言葉が柵となる 言葉に従わない者には 檻や手綱が必要だ 言葉が通じない家畜には 檻や手綱が用意され 言葉が通じる人間には 言葉が用意されている こう... 続きをみる
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予定性を具備した仕掛けに刺激が加わり 予定していた反応が惹起される この仕掛けを創り上げることで 反応が成立している この言葉にこの意味 あの言葉にあの意味を仕掛けられていないと 会話が成立しない このような 言葉とその意味のような関連性が成立するように こうなればああなると 様々な事象が 予定さ... 続きをみる
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必然が 周辺に誘導されながらやってくる * 赤色は「赤」と表現されることは 必然的なことで 赤色を「黒」と表現してはならない この必然性により 色の表現の正当性を付与しているのだが この必然性は 良心や友人の教えにより 幼少期に獲得した必然性であり正当性である * 両手を 手のひらを見ながら眺める... 続きをみる
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環境へ適応するという事は 不都合な環境を避けることでも成立する 冬の寒さや乾燥から胚を守る植物の種の皮も そうした適応の産物だ 外敵から城を守る城壁やお堀も そんな不都合を避けるための適応的構造物だ 好きなものを招き入れ 嫌いなものを拒絶する 好き嫌いは とても適応的だ 客観的な不都合な事象を嫌い... 続きをみる
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協調が成立している全体の中で 局在たちが 隔壁の内側に 外側とは協調できない反応たちを隔離している 全体は 表面的に協調した秩序となっているのだが その実 隔壁による隔離により不都合を避け合うことで成立している 隔壁のない全体は 個性のない単純な均一になるのだろう そんな均一を嫌うかのように 生命... 続きをみる
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生命が 独我論的平穏を求め 悪しき外界を遠ざける この創られた局在の内部で 生命反応が循環すべく 調和すべき予定を実践してゆく だから 生命は 外部が局在の内部に侵入することで 局在内部の調和が崩れることで終焉する また 外部とは無関係に 局在内部の反応が予定通りに実践されず 調和が乱れることでも... 続きをみる
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ワインの本質は ワインボトルの内側に封じ込められた液体にあるのか? そのワイボトルのラベルにあるのか? そのラベルが持つ歴史にあるのか? それとも 人間の味覚という太古から培われた機能にあるのか? これらのどこか一点にワインの本質があるのではない こられのものが本質に欠かせない部分とあり 散在して... 続きをみる
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言葉は 真実を語れるという野望の上に成立している幻想だ 予言が真実であることを取り繕うために 予言通りのことが起こるよう画策するがごとく 発した言葉を実現しようと 様々な努力を重ね 言葉に信頼を持たせることにより 言葉はその威厳を維持している このような実践努力がなくなると 言葉は信頼を失い 役立... 続きをみる
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制約の範囲内で 制御が成立する 制約の限度を超えると 制御がきかなくなるからだ 観察される主体には 制約があり その制約の範囲で 制御され世界が循環している 制御する主体は 制御される主体以外の全ての存在である * 制約と 制御は 共進化の関係にある 進化は 増殖しながら消滅する主体が起こす遷移現... 続きをみる
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意識は 物質そのものに触れることはできず 意識にとって 物質の性質は推測の対象である これと同じように 真理もまた憶測の対象である 正義も同じだ 正義と信じることを為し それがうまくいけば それは正義として維持されるが それがうまくいかなければ その正義は疑われることになる 科学的な原理も同じであ... 続きをみる
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春になると 待っていたかのように 生命が躍動を始める 梅が咲き 桜が咲き 燕が返ってくる 逆に 生き物たちは 秋になると 冬を超えるための準備を始める 蝶は 空の固い卵を産んだり 褐色の蛹に身を包み 木々は冬芽を残し葉を落とす 温度や 日の長さを感じ取り 生命たちが これからの季節を先取りしている... 続きをみる
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外胚葉由来の皮膚は 外部と内部を分離する障壁だ 内杯葉由来の消化管も 消化物が通る外部と 血管が張り巡らされている体内を分離している障壁だ この障壁としての機能の他にも 消化管は 食物を消化して 栄養素を吸収するという機能をも負っている 障壁は 外部から身を守る強さであり これが弱いと 内部が壊さ... 続きをみる
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因果関係の構造が 頭の中に形成されており 結果を見ると その原因を判断する思考が成立している 原因と結果を紐づけるコード表のようなものが 頭の中にあるのである 言葉の 表現と意味も 同じようにコード表として 頭の中にあり 猫という言葉の意味は さらに 猫を見た時の視覚や 猫を抱いた時の柔らかな感覚... 続きをみる
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赤色の光が 赤色に見えるのは 波長700 nmの光を感知する視神経が 興奮する現象を 「赤色の光が見える」 と表現しているからである 光の検知という生物学的現象と 「赤色に見える」と表現する言語学的現象が 連鎖しながら循環し 赤色の光が 赤色として見えているのだ ある種の視神経の興奮現象により 「... 続きをみる
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漫画ポケモンで ポケモンたちがより強力なポケモンへと進化する このポケモンの進化は 生物学的には変態だ 同じ個体が その設えに応じて強力になるのは 進化ではなくて変態だからだ 進化は 設えの変化である オタマジャクシがカエルになっても この個体としての設えは変わっていない 設えられたオタマジャクシ... 続きをみる
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触媒は 自らの前後を変えることなく 対象を触媒前後で定型的に変化させる能力だ だから 触媒があると 対象は 帰納法的な定型的現象に落とし込まれる このような定型的現象が集積して システムが出来上がる すると システムが一つの触媒として機能するようになる 触媒のホロン このような触媒の集積が 階層的... 続きをみる
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観念論でよく言うことだが 物自体を認識できないと言う 意識と物自体が直接接していないからだ 意識が物自体と直接的に 接することができて融和していれば 物心二元論なんて考えもできないことだろう 言葉にも 物自体となる字面や音と 観念的な意味の二元性がある 字面と意味は 意識と物自体と同じように 直接... 続きをみる
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小鳥が空を飛んでいる 空には自由があるように見えるのだけれど 小鳥たちは とてもせわしなく飛び交っている もしかしたら いたしかたなく空を飛ぶ羽目になったのかもしれない 空を飛ばずとも生き永らえれたのならば 小鳥は あえて空を飛ぶ必要はなかったろう いやいや そんなことはない きっと 空を飛ばずと... 続きをみる
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相手のあることは 相手次第で 結果が変わるから 容易に結果を予定できない 相手のあることでも 相手の予定を把握していると 結果を予定しやすくなく これで 敵を知り 己を知れば 百戦危うからず ということになる 人間は 同じ人間として 同じように感じ 同じように考える傾向があるので 相手の今後... 続きをみる
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べきである星人は 「・・・すべきである」と考えると それをとことん実践する 決められた予定を ことごとくその通りに実践しなければ 気が収まらないのだ それほどまでに 「べきである」という言葉を愛しているのだ さらには それを 他人にも押し付けてくるから たちが悪い ともすれば 自分には甘く 他人に... 続きをみる
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いくつもの相容れない予定が併存できても 実践としては併存できないので 一つのものを奪い合ったり 一つの場所を奪い合ったりする レギュラーの座を争ったり 入学や入社をする権利を争ったり 恋人の座を奪い合ったりする このような競争の中で より外部世界に適応した予定世界が 選択されてゆきやすい そこで ... 続きをみる
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音楽が 媒体から別の媒体へと変換されてゆく 口頭伝承されて民謡は 口という媒体から 口という媒体へ 空気の震えや 耳の鼓膜の振動などの媒体を介しながら 伝えられてきた このような媒体を介して 歌は再生され 幾度となく歌い継がれて来た このような伝承が継続されてゆくか否かを決する 2つの要素がある ... 続きをみる
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原子力発電所の内部で 核爆発が制御されながら進行している 正確には 爆発しないように 核分裂が進行している 大規模な核分裂は爆発となり 小規模な核分裂は発電になるようだ 同じように 体内では 糖類が 適正な規模で燃えていて これが生体活動のエネルギー源となっている 大規模な糖類の酸化は燃焼で 小規... 続きをみる
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太陽は爆発している最中なのだろう いずれ巨大化して 地球を飲み込んでしまうと聞いたことがある 原子爆弾の爆破も 超低速度で再現すれば 熱や爆風が到達するまでの間は 明るい光が 点として 太陽のように光ることになる 太陽の爆発は まだまだ序の口で熾火のような状態なので 程よい暖かさを地球の届けてくれ... 続きをみる
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「環境に適応する」 という文脈の中に 適応する主体が想定されている この主体を中心に考え 主体の内部と外部に分けた時の外部が環境だ 外部に応じて 内部を改変することが 適応ということになる 主体性が 「外部に従い変わる」という 従属性に侵されるという現実が 適応というわけだ むろん主たる主体性は ... 続きをみる
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完成が近づくほど 自由はなくなる メロディーラインも 絵画の色彩も 完成が近づくほど 自由がなくなる しかしながら 目指そうとする処を変えると 再び自由が広がる 無秩序から秩序へ向かう自由は 何処を目指してゆくのだろう? 目指した先には 成功が待っているだろか? 水平線の向こうには 水平線が待って... 続きをみる
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機械の中に用意されている因果律は 普遍的で抽象的な時間の中にある 「そう」したら「こう」なる この「そう」したらの時間も この「こう」なるの時間も 確定していない任意の時間であり 基本的にはいつでも構わない想定となっている このいつでもどこでもよいという普遍的な条件下で 機械には「こう」なる準備が... 続きをみる
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アリが一列になって行列する 脇に逸れ 隊列を乱す個体はいない まるで軍隊の行進のように 統制されている この行進のからくりには 道しるべフェロモンという物質が関与している このフェロモンを 先頭のアリが地面につけてゆく アリには このフェロモンが付着した場所を 歩く性質が備わっているため 先頭のア... 続きをみる
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「おはよう」が 「おはよう」の意味を共有する人々の間を 循環している この「おはよう」現象は 「おはよう」を共有する人々が形成するシステムの中を 循環している このシステムを基準にすると 「おはよう」と発語する現象は システム内の刺激であり 「おはよう」を聞き「おはよう」と返す現象は システム内の... 続きをみる
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太陽の周りを 地球が回り続けている 太陽に落ちる可能性も 太陽から遠く離れてゆく可能性もたくさんある中で 地球が 太陽の周りを周回し続けている 混沌の中の奇跡的な秩序として 地球の公転が観察されている * アクアリウムは 水を循環させ 魚が棲める環境を 小さな水槽の中で実現している 水の循環は ポ... 続きをみる
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蝶の羽の模様は 種ごとに違っていて 羽の模様で 蝶の種を分類するので 同じ種なら 同じ模様を持っている なかには例外はあるが 同じ種なら同じ模様であり 模様が同じなら同じ種だ 模様と種名の関係は 模様が刺激となり 種名を想起させる反応が引き起こされ 種名が刺激となり 模様を想起させる反応が引き起こ... 続きをみる
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太陽の周りを 地球が回り続けている 地球に大きな天体がぶつかり 地球の軌道が逸れると 地球は太陽に落下するか 太陽系の外へと放り出される このような 地球の公転という普遍的現象を阻害する事態を 避けなければ 地球は公転し続けることはできない このように 好ましからざる現象を排除することは 普遍性維... 続きをみる
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人間が棲める環境は 気温や気圧 空気中の酸素濃度等々で 客観的に記載できる が 記載された文字の中を 人間が棲むわけではない 文字の中ではなく この文字が実践されている環境の中を 人間が棲んでいる 文字は 実践されている環境を 写し取るだけでなく 文字で描かれた理想を実現する過程でも その力を発揮... 続きをみる
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日本国憲法が定めるように 象徴は国民の総意により成立する 象徴がアプリオリに存在するのではないということだ 系譜的に遡ることができる象徴として 仮に国民より先んじて存在ていたとしても これを総意として追認し続けなければ 象徴としての存在は瓦解するだろう やはり 象徴には国民の総意が欠かせない モン... 続きをみる
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自分の失敗が記憶となり その記憶が私を責める 取りに足りないような失敗や 大きな失敗が 次から次へと走馬灯のようによみがえり 眠れぬ夜を演出する 現実には存在しない過去が 記憶として亡霊となるのだろう 現実が 私を責めるのではない 私を責めるのはいつだって 記憶となった現実だ 私の知らない現実や ... 続きをみる
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ニホンオオカミは 日本人が駆除した おかげで のんびり山を歩ける 山の中を歩いていて オオカミの大群に襲われるなどという 恐ろしいことを考えずに済んでいる オオカミは オオカミの仲間のために 互いに連帯して 人間と争ったのだろうが 人間の仲間同士の連帯の方が勝っていたのだろう 原核細胞が 他の原核... 続きをみる
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実在と観念が共循環している 机の上にあるリンゴと 頭の中で描いているリンゴを 感覚器が取り持ちながら 共循環を繰り返している たとえば リンゴが放つ光を目がとらえ 頭の中でリンゴの像を描き リンゴが放つ臭い成分を 臭覚機が感じ取り 頭の中でにおいを放つ 手や足も この二つのリンゴの間を取り持つ た... 続きをみる
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動物の鳴き声は フェロモンのような働きがある 蟻の道しるべフェロモンは 何百匹蟻が同じ道を歩く 蟻の行進を誘導している 蛾の性フェロモンは 遠くのオスがメスに向かって集まるように 誘導をしている こういったフェロモンと同じように 鳥は 警戒の鳴き声で 仲間の鳥は逃避行動を起こし ライオンの親子は ... 続きをみる
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多細胞生物の細胞間には 助け合いのネットワークが成立している 原始 まだ多細胞生物が出現していない時代に どのようにして 助け合いのネットワークが進化してきたのだろうか? もはや 観察することができない世界を想像することは 困難だが楽しい課題だ そんな想像の世界を広げ 本当にそうだったかのように思... 続きをみる
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絶滅した動物と 同じ姿かたちの動物が 再び進化して現れてくる確率は どれほどあるのだろう? 様々な要素が 一期一会の出会いの中で 混ざりあい 今の姿の動物たちを再現するシステムを 形成している 再現されなければ ただただ崩壊する混ざりあいが きちんと 同じように繰り返されている 持続する偶然 素晴... 続きをみる
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生命は 同じことの繰り返しからできている この 同じことの再現のために 同じものを集め 同じことを繰り返す 同じものと 同じことを 幾重にも循環させながら 生命の今が進行している 違うものと 違うことを 懸命に排除しながら 生命の今が進行しているということでもある 正しいものや正しいこと 誤ったも... 続きをみる
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環境に適応する形質が 自然選択される これは 過去の状態に遡及する技術が磨かれるほど 過去の状況が未来に存続する結果である 細胞周期は M期から G1期、S期、G2期を経て 再びM期に戻るのだが 再び それぞれの周期の断面に戻るために それぞれの時期に それぞれ決まった活動がなされている 来られ野... 続きをみる
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機械仕掛けには 普段なら偶然にしか起こらない現象を 必然的に起こる工夫がそこかしこに仕組まれている このような 偶然の必然化が 人為的になされたものが機械で 代々引き継がれているのが生命だ 偶然と偶然が重なり 奇怪な現象が起こることはしばしば観察される たとえば オーロラや蜃気楼が挙げられる 台風... 続きをみる
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(円環の法則) 円環を循環する現象群は時間経過の中で存続し得る (適応の法則 経時的全体主義への道) 円環の循環を完成の方向に導く技術は適応度が高い (循環における適応) 循環する円環を描いている現象群の各現象は 相互の適応度が高いと評価される (相補的な適応 同時的全体主義への道)) 2つの循環... 続きをみる
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物質世界を認識するとき 今しか存在しない これに対して 記憶世界に対しては 複数の時間を観念することになる 例えば 「20年前の記憶を今思い出す」 といったとき 20年前と今が混在する この時 物質世界と 記憶世界は 「今」において連なっており 「20年前」の 物質世界と記憶世界の連なりは 言語の... 続きをみる
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赤信号を無視して横断歩道を渡る行為は 悪である この悪の定義には 交通事故を防止するという 社会益が背景にある 社会益の実現のために 悪の定義が存在し この社会益が実現し無くなれば 悪の定義も形骸化する このように考えると この社会益確保が目的であるならば 早朝の他に誰もいないし車も通らない横断歩... 続きをみる
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観察する時は 現実の動きを言葉に移しかえ 実践する時は 言葉を現実の動きに移しかえる このように 観察においては 言葉は後置され 実践においては 言葉は前置される 前置されたものから 拘置されたものへの変換においては 技術力が試される 観察においては 「絵にもかけない美しさ」ではないけれど 言語表... 続きをみる
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機械の設計図と 出来上がった機械には 対応関係がある 夢と 実現した夢にも 対応関係がある 法律と 法律を順守した世界にも 対応関係がある ところが 対応関係に不一致が現れることがある 壊れた機械や 叶わない夢や 違法行為がそれだ このような不完全な対応関係の中から 次の時代の完全な対応関係が も... 続きをみる
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義務の連鎖反応の中で 息をして 食をとり 排泄をして 命を取り留めている 私はなぜ息をしなければならないのか? なぜ食をとり 排泄をしなければならないのか? こんな質問に 答えようとも 無視しようとも 義務を果たさないでいると死んでしまう 死ぬのは怖い 時に この恐怖にムチ打たれながら 義務を果た... 続きをみる
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物質があり その物質を 一定の方向に動かすように誘導する環境があると 恒常的な動きが現れる このような機能を発揮する環境には 様々なものがある 化学反応を誘導する酵素や 個体発生の過程で細胞の運命を誘導するオーガナイザー DNAやRNAの塩基配列もこのような環境だ 社会現象を誘導する存在としては ... 続きをみる
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血圧は 上がりすぎると 腎臓からの水分排泄が増えるなどの反応が起こり 少しずつ血圧が低下する 血糖値も 上がればインスリンが分泌され 下がればグルカゴンが分泌され この拮抗する作用を持つ両ホルモンのバランスにより 適切な値を維持されている このように 生体内には様々な調整機構があり それぞれの機能... 続きをみる
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責任やら義務やらに がんじがらめになっていると 猫になりたくなる 言葉に翻弄されないからだ 別に猫にならずとも 言葉から解放されればよいのだけれど 私にも人間としてのプライドがあるので 言葉を理解し駆使することから逃れられずにいる だから 言葉に翻弄されないようにするために 言葉を駆使しようと躍起... 続きをみる
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今存在している物質たちは 次々と流転して その姿は記憶になってゆく 物質から 形のない形を留めながら 記憶として残されてゆく この薄っぺらな厚さのない 形のない形たちが私にまとわりついている そして 今の私を構成している物質たちを動かし 今の私の姿を醸し出している こうして醸し出された私は 記憶と... 続きをみる
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命は状態なので 状態を維持する能力が高ければ 存続しやすく 状態を維持する能力が低ければ 存続しにくい 生存競争は 状態の維持能力の背比べだ この背比べの結果として 生態系が ゆっくりと遷移している この遷移に応じて 個々の状態の維持能力が 試され続ける 能動的反応の質と能力が試され続けている 適... 続きをみる
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地層には 地球の歴史が刻まれている この刻みを紐解くことにより 地球の歴史をうかがい知ることができ その地層の中から見つかる生命の化石からは 生命の発明の歴史をうかがい知ることができる 人間が今生きているためには まず 酸素と栄養を吸収して 細胞が分裂して増殖する技術が不可欠だった 35億年以上前... 続きをみる
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ひいきのスポーツチームが負けたりすると スポーツ新聞を見たくなくなる 勝った時には 隅から隅まで飽きることなく見ることもできるのに 負ければ 見出しさえも見たくなくなる このように 自分にとって面白くない情報は ないがしろにするものだ ないがしろにされ 反応されない情報は消えてなくなる こうして ... 続きをみる
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学ぶということは 個人が社会に追いつこうと頑張ることだ 個人が社会を追い越そうとすれば それは学びを超えた研究だ 研究は実験を伴う 実績を踏襲するのではなく 従来とは違う何かをやれば実験だ 一般的に 学習とうまくかみ合った実験は 素晴らしい研究となりうるが 学習のない実験は危険を伴う 毒キノコか ... 続きをみる
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とびきりの存在に魅せられて その存在を追い求めることはありがちなことで なぜそうなってしまうのかわからないまま 多くの動物が とびきりの存在に反応して その存在を追い続けている 生命現象は このような能動的な動きに満ちている 心臓が拍動しているのも能動的で 機能に満ちている 機能は 目的を追求しな... 続きをみる
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ダーウィンズフィンチは 豊富にある食べ物に応じて そのくちばしを それを食べるのに適した形へと 進化させてきたと考えられている この例でも分かるように 環境に応じて 臨機応変に対応できると「生き易さ」が向上する 氷結の地には 氷結の地の流儀があり 南国の地には 南国の地の流儀があり 砂漠の国には ... 続きをみる
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人間には 英知があり 住んでいる場所を もっと住み易い場所に変える能力がある しかも 他人がやっている工夫を 自分でも真似する能力があるものだから 人間が住んでいる場所は 次から次へと工夫が施され 人間が棲み易いように どんどんどんどん変えてゆく このようにして 人工的に整備された場所を 居住地と... 続きをみる
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実存には 未来を導く力があり 実在には 地に足をつける力がある だから 実存に偏れば 前のめりになり転んでしまうリスクがあり 実在に偏れば 地面に足が吸い付いてしまい 前に進めなくなるリスクが生まれる * 人間は 同じような体を持ち合わせ 同じような感覚を持ち合わせているから 同じような夢を語り合... 続きをみる
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夢は実存であり 実現した夢は実在だ 月面着陸 火星探査 空飛ぶ自動車 現実の限界を超えようと 夢を描き この描かれた夢が 精密に計画された実存へと描き直され 現実の中に実在に導いてきた あれがこうなれば これがそうなって そのタイミングで あれをもうちょっとこうすれば これはこうなって あんなこと... 続きをみる
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「今ある姿」とは違った 「あるべき姿」を思い描くことができる 「今ある姿」を 「あるべき姿」に近づけようと 努力を重ねたり 嘘をついたり 護摩化したりしてもする 「あるべき姿」を追い求めるのは 何も人間の意識だけのことではない 大腸菌も 闇雲に栄養をたくさん取って大きくなるわけではなく 大腸菌とし... 続きをみる
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多細胞生物の主体は個体であり 細胞は縁の下の力持ちで あまり主体として見られることはない このように 一般的に 支配が成立すると 支配する存在は際立ち 支配された存在は無いが如くに認識される コップ一杯の水を飲み干すと 水はなくなくなり 飲まれた水は私の体の一部になり 私の身体が 私飲んだ水を支配... 続きをみる
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空の色が青いのは 大気を通過する間に 長波長の波が減退し 比較的波長の短い青色の波が残るから 、、、でもあるけれど 視神経がその波長を青色と認識できるからであり その認識されて色を「青」と表現するからでもある 波長の減退は 自然現象なのだけれど その後に続く現象は人間の身体的な現象だ このような人... 続きをみる
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「生まれ変わったら、鳥になりたい」 ラジオから こんな言葉が流れてきた 「ああ、鳥か。どんな鳥だろう?」と 私は頭の中で反芻しながら 「鳥になるなら、何の鳥になりたい?」と 隣の人に声をかけた 「ええ?何だろう」 しばらく考えていた隣人が 「カラスかな」と反応してくれた 「あれれ、意外だなあ。じゃ... 続きをみる
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品種改良にかかわる笑い話がある 大きなメロンの実が ブドウのようにたくさん実らせようと メロンとブドウを掛け合わせたら 小さなブドウの実が メロンのようにところどころに実った 現在から未来に続く道筋には たくさんの因果律が関与しているから 実現する可能性のある未来の数は 関与す... 続きをみる
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言葉は 次から次へ伝わる反応の連鎖として 頭の中を流れている その流れの中で 整理してきたものを 口に出したり 文章にしたりしている だから 言葉の中心は 頭の中にあるように ついつい感じてしまうのだけれど 言葉の中心は 社会の中に漠然と広がっている 物質ではない空気の中にある 頭の中で起こってい... 続きをみる
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地球の歴史において 地上に植物が生い茂るようになると 大気中の酸素の濃度が上昇し 今生存している動物が棲み易くなった ちょうどいいことに気温もうまく整った このように書くと まるで今の生き物のために 地球の歴史があるようにも解釈できるのだけれど 環境が整ったから それに見合った 今生存している動物... 続きをみる
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人間には 言葉という刺激がある 言葉は お米や小麦 お肉やおさかなのように 味覚を刺激してくれないし 腹も膨れない そんな 内臓が見向きもしない言葉を 目や耳が欲している 目や耳は 遠位感覚器だ 遠くにある餌の在り処や 遠くにある危険な存在を感知するために 進化してきた感覚器だ 言葉により 行った... 続きをみる
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ドミノ倒しのように 反応が波のように続いて行く世界において 反応を引き起こさない刺激や 反応が鈍い反応の場は 反応の波の伝播を邪魔する存在だ ドミノの転倒波が 途中で止まってしまえば ドミノ倒しは不成功ということになる 仕込まれたドミノ倒しのように 生命の卵には 反応の波が仕込まれている 形成因が... 続きをみる
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技術は 適応的な反応の集積だ 様々な知識と 様々な材料が持ち寄られ 様々な技術が共役している お料理にしても 工業製品にしても 音楽にしても 絵画や工芸品にしても 知識と材料があってこそ完成する 逆に言えば 知識と材料があれば 再生産しえる 言うほど単純ではないにせよ 生命にも このような再生産の... 続きをみる
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何事も持ちつ持たれつだ 光が当たると 地面が温まり 地面の中の水分が蒸発する この水の蒸発という反応は 土の中の水分が枯渇すれば 終わってしまう だから 水辺のように 水がしみこむという現象が共役していると いつまでも光が当たっている限り 水の蒸発という現象が持続してゆくことになる 一般的に 反応... 続きをみる
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思想の自由と思考の制約の関係は 進化における変化と不変の関係に相似している 思考の世界であれ 生物の世界であれ 同じであることにより 世界は維持され 成立している 変わることにより 世界はより維持されやすいものへと 改良される 永遠不変に維持される世界にあっては 変化や自由は不要なのだろうが 維持... 続きをみる
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様々な刺激と反応の間に 関係が形成されている この関係はどのように進化してきただろう * 刺激にも 反応にも 対外的なものもあれば 対自的なものもある 目から入る感覚は対外的刺激で その刺激に対して 逃げたり近寄ったりしたいと思うことは 大きく考えれば対外的反応である このような対外的な刺激や反応... 続きをみる