構造と恒常:他律的な調和の中で生き永らえる
見ることが出来る光しか
見ることが出来ず
聞くことが出来る音しか
聞くことが出来ない
美味いと思うものも
不味いと思うものも
だいたい決められている
他律的な感覚の中で
他律的な感情を貪る
幸せも
恨みも
私が創り出すのではなく
私に湧き上がるのである
そうした他律的なものに振り回されながら
排便や排尿をしたくもなる
そして
トイレのドアを閉めて
社会から孤立した空間の中で用を足す
なぜか
社会から隠れなければならないのである
猫は
堂々と用を足しているのを横目に
用を足す時は
必ず隠れなければならない
なぜか?
それが人間としての尊厳なのか?
こうした他律的ルールが
私を動かしている
私が私を動かしている裏側で
私を誰かを懸命に動かしてくれている
私が見ている景色もまた
きっと誰かが私に見せているのである