妄想と現実:自産自消主体の生産競争
目に見えている世界は
現実である
しかし
目に見えているだけで
現実そのものではない
しかも
視覚には限界があり
紫外線や
赤外線は見ることが出来ないし
暗闇では
通常よりも見えるものははるかに少ないし
明るすぎても
視界は真っ白になり
何も見えなくなってしまう
視覚が機能しなくても
現実は存在するらしく
暗闇に明かりをともせば
見えるものはどんどん増えてゆき
閃光により
視界が真っ白になっても
次第に
元の景色が次第に回復してくる
このように
見えているものは
現実そのものではない
しかし
見えているものは
現実と同一のものであると
私は信じている
裏切らないからである
ミドリムシは
明るい方へとは移動する走光性という性質がある
ミドリムシは
明るい方へ移動すると
裏切られないのである
理屈としては
明るい方へ移動すると
光合成が活発になり
生存の確率が上がるからである
自産自消される視覚という現象は
自産自消の主体にとって
有用であるから
考える主体は
その現象を裏切らないと判断するということである
こうして有用な現象を
自産自消するほどに
生存確率が上がり
生存競争に有利に働くのである
生存競争は
自産自消の生産競争である
何を生産するかという実存としての妄想は
生産された実在が引き起こす現象という現実により
その有用性により淘汰選択されているのである
夢を実現しようとして頑張ると
その努力を現実が淘汰選択するというありふれた現実が
生命全般を進化させてくれている
視覚という妄想を現実であると
信じるという努力が報われているからこそ
視覚という妄想を自産自消し続けているのである