妄想と現実:自産自消するセミパラレルワールド
絵に描いた餅と
食べられる餅の二重性は
鏡の中の虚像と
鏡の外の実像の関係性に似ている
互いに並行して存在する
パラレルワールドである
鏡の中の世界は
臭いもないし
触れることもできない
このように視覚でしか認識できないので
鏡の中の世界は虚像と言われるのであろう
実像について回る不完全な
セミパラレルワールドである
こうしたセミパラレルワールドが
鏡を増やせば
その分
数が増えてゆく
一つの餅をモデルに
皆で絵を描くと
絵に描いた餅がたくさんできるようなものである
さて意識というものは
このようなセミパラレルワールドとよく似ている
すれば
意識の中の世界は
虚像ということになる
虚像をいじりまわして
智を鍛えているのである
独我論的世界が
量産されているということだろう
この独我論的世界に
目から
鼻から
指先から
様々な外界世界の現象が入ってくる
言葉も入ってくる
このような出入りがなければ
現実とかけ離れた妄想世界が
量産されてしまうということになる
外界を知覚しようとする努力が
独我論世界を
セミパラレルな性質を付与していると表現できよう
私は
虚像を自産自消している
現実と
瓜二つと信ずべき世界を築く努力を交えながら
自産自消産自消し続けている