具象と抽象:不自由への道筋について
具象と連なりのない抽象は
自由である
たとえば
現実世界では起こらないようなことが
夢の中では平気で起こったりする
夢は
抽象的自由の中で
ぼんやりと残る具象の周りを
周遊している
こうした抽象が
現実世界にはない理想を構築する
こうして構築された理想は
新たな秩序を模索しようとして
統制を求めて
自由を剥奪する
私は
二重に自由を奪われているのである
現実が許さない自由
と
理想が許さない自由は
私の中で
蠢きながらも
闇から闇へと葬られてゆくのである
こうして
自由を削られて現れて秩序が
「わたし」という現実なのだろう
実は
まだ私から自由を奪うものがある
勇気のなさである
自由を求める心を
自信のなさが押し留めている
勇気を出し
自信を取り戻さなければ
私はもっと不自由になってゆくのだろう
しかし
何か大きな力が
自由になろうとする私を
なぜか押し留めている
これもまた
進化の過程で獲得してきた
生きるための智慧の一つなのだろうか