正義と調和:取捨選択の対象としての正義
命は大切にしなければならない
私は命である
よって
私は大切にされなければならない
命は大切にしなければならない
牛は命である
よって
牛は大切にされなければならない
だから
殺して食べてはならない
命は大切にしなければならない
小麦は命である
細菌は命である
ウイルスも命かもしれない
正義は
取捨選択の対象である
命は大切にしなければならない
命は栄養がなければ維持できない
よって
栄養を造れない命は
何かを食べなけらばならない
内部世界の事情が
外部を蔑ろにせざるを得ず
外部には内部とは別の正義を押し付ける
細胞は
細胞膜により
外部と内部を区分けし
その内部において
細胞の正義をとことん追求し
その正義の調和を害するものを
外部へと排泄する
捨てる神あれば拾う神あり
拾われなければ
自由を彷徨う
正義も
拾われた内部世界で存続することしかできない
どこでも捨てられると
消えてゆく
種が生き延びるということは
環境に拾われているという状況だろう
正義は
拾われて存続する
種も
環境に拾われた命である
私も何かに拾われながら
食いつないでいる