制約と自由:異世界間の共存について
ある日
突然
太陽がなくなると
地球は
宇宙の果てに向けて
放り出される
寒くて仕方がないだろう
植物も育たなくなり
お腹がすきそうである
こんな突飛なことも
言葉では成立するけれど
現実的ではない
言葉は自由である
しかし
言葉にも制約がある
培われてきた意味や文法の中でしか
機能しないのである
「ごらばじ」などという言葉は
表記できても
意味は生じない
言葉にしてみれば
こんな言葉は
太陽がなくなるよりも
突飛なことなのだろう
「ごらばじ」は言葉として成立しないが
「太陽がなくなる」は言葉として成立する
「ごらばじ」は物質として存在するが
「太陽がなくなる」は物質として
今しばらくはあり得ないことだろう
言葉の世界と
物質の世界は
こうしたかみ合わないところがある
それを
うまくかみ合うところで運用できているから
言葉と物質を共存させることを
人間は実践している
心と肉体も
うまくかみ合うところで運用しなければ
身体が引き裂かれたり
心が悲鳴を上げたりするのだろう
違う世界が
かみ合うことろで
共存し
共進化を続けている
無理に引き裂かず
寄り添ってゆかなければならないだろう