妄想と現実:実在の統合関係の中に在る実存
ドミノ倒しのドミノたちは
倒れてゆく未来を現在の中で実存させている
ドミノは物質としての実在であり
次々と倒れてゆく未来は
ドミノ間の位置関係として実存している
つまり
実在の関係性として倒れるべき未来としての実存が
現在存在しているのである
未来は
現在においては実在しないが
実存しているのである
桜の花のつぼみの中には
やがて咲く花の未来が実存しているのである
オタマジャクシには
やがて手が出た足が出る未来が
実存しているのである
物質という実在の位置関係において
そららの未来が実存しており
この位置関係を狂わされると
来たるべき未来も変更されてしまう
私の予定表の中には
私の未来が実存している
しかし
それは
私の未来を決定する全てではない
きっと
桜の未来の実存も
オタマジャクシの未来の実存も
同じように
未来の全てを描けるほどと強力なものではない
そこで
競争が生まれる
そして
闘いを避けるべく
妥協と協調が生まれている
法律も
そんな未来を描く実存の一つであり
守られなければ儚く消える存在である
守ろうとする心と共にあり
実存できる儚さを同居させている
この儚さを補強するように
罰則が存在している
罰則を強化すればするほどに
形式的な妥協と協調が形成できるのである
罰則が厳しければ厳しいほどに
やがてドミノのように倒れてゆく未来を
実在させているのかもしれない