構造と恒常:葛藤による法律の淘汰選択
本音とすれば
赤信号を無視して進みたいが
赤信号を無視してはならないから
我慢して
交差点に入らず停車する
深夜
誰もいない
自分だけの交差点においても
赤信号を目にして車を停車させる
法律は
我慢を強い
その我慢を当然のものとして習慣化させる性質がある
法律を無視できれば
どんなに自由になれるだろうか?
と
誰しも考えたことがあるのではなかろうか
それでも
法律を仰ぎ見て
それを順守するのは
我慢をする見返りを得る為であろう
見返りは
他者の我慢である
他者の我慢を求めて
自らも我慢する構造の中で
より多くの我慢を互いに課すことで
より恒常性の高い構造が構築されてゆく
我慢のスパイラルが
法治による秩序の高度化をもたらしてきたのである
遺伝子は
信号を無視ししてでも早く車を走らせたいと
私に囁く
それを
法化した私の理性が必死で我慢を強いている
遺伝子が勝つか
法律が勝つか
この葛藤の中で
遺伝子に勝てる法律が生き残り
遺伝に勝てない法律は
やがて
忘れられてゆくのだろう