ルアーなお金たち、言葉たち、命たち

砂上の楼閣を上手に維持する共役反応の数々に感謝です。ルアーは反応の連鎖の象徴です。

守られている幸せについて


太郎を眠らせ
太郎の屋根に雪ふりつむ


言わずと知れた
三好達治作「雪」の一節だ


太郎に雪がつもるのではなく
太郎の屋根に雪がつもる
そこに
屋根の存在意義がある


屋根があるだけではない
直接的な明示はないが
太郎を眠らせる第三者がいるはずである


眠らせる母
雪から守る屋根を維持する父
そんなことを連想したら
深読みしすぎだろうか?


太郎だけではない
次郎も眠らせてもらい
屋根を用意してもらっている


守られる幸せと
守る幸せが出会い
調和的な一体感が
醸し出されている


ーーーーー
メモ


この詩において
雪は
悪役として登場している


避けたい悪役が
どこにでもいるということの
暗示だろうか?


しあわせを阻害する要因は
どこにでもある


雨風をしのぎ
暖を守る
衣類や家は大切な守り神だ


レコード大賞を受容した
「おふくろさん」の一節である
「世の中の傘になれよ」の「傘」も
しあわせの守り神だろう


養老先生の「バカの壁」は
知識や心や信心を守る
大切な守り神であるのだろう


個人にも
社会にも
しあわせな一体感がある状態がある
そして
それを乱す阻害要因が
周りを取り囲むように
すぐ隣に存在する


かようにあるからして
しあわせを守る屋根や傘や壁が
それぞれに必要となり
努力の末に出来上がる


井上揚水作「傘がない」の深さも
この辺にあるのだろう


ふと訪れる幸せを持続させるには
様々な努力が必要だ


命があるという幸せも
たくさんの努力により
維持されてゆかなければならない宿命に
あるらしい


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