時間と存在:ホメオスタシスの維持と破壊
工場では
同じことを繰り返すために
様々な管理が施行されている
管理の下の恒常である
工場のひとつひとつの工程は
他の工程などにより制御されているが
工場全体とすれば
自律的に管理されている
こうした
相互管理をしながら
全体の恒常性を保つ総体が
システムと呼ばれている
むろん
工場には
さまざな人や物が出入りしているので
完全に自立したシステムとは言えないのであろうが
こうした外部との交流よりの
その内部における相互管理の密度が濃いので
この濃い部分を総体として
システムと呼ぶのである
単細胞生物であろうが
多細胞生物であろうが
細胞は一つのシステムとして恒常を維持している
地下の水脈も
土の質や配置により維持され
一定の湧き水などを提供してくれている
一つのシステムなのだろう
こうした長年維持されているシステムが
トンネル工事などにより破壊されると
水脈の流れが変わり
湧いていた水や
井戸が枯れたりする
システムの崩壊である
システムは互いに強く結びついているので
システムの一部が破壊されると
システム全体に影響が及ぶのである
システムの一部に
ほんのわずかな不具合が生じただけで
致命的な欠陥が
システム全体に広がる可能性があるのである
システムの内部の部分間の連なりは
その時関係していなくとも
時間の中で
強く関連しており
わずかな不具合が
時間をかけて次第次第に
システム全体に波及してゆく
水脈
細胞
工場
身体
システムが存在するということは
時間の中で調和している状態である
決して
時間の断面で存在するのではない
管理された遷移のなかで
存在しているのである