主体と客体:平穏を維持する能動的活動と恩恵の循環
心臓は
来る日も来る日も
同じことを繰り返している
四季もなく
朝夕の寒暖差もない
そんな
安定した環境の中で
来る日も来る日も
同じ拍動を繰り返している
平穏というのは
こうしたことだろう
同じような場所で
同じようなことを繰り返していられる
ある意味
刺激がなくつまらない状態である
安定した客体の中で
主体が同じことを繰り返す
ある意味
理想的で
ある意味
つまらない状態である
客体を支配してゆくことは
こうした平穏な状態を
広げてゆくことである
森林を伐採し
人工的な環境を広げ
暮らしやすくする営み
熊や狼を駆除して
平穏な生活を維持してゆく営み
支配された客体を創り上げ
心臓のような平穏を手に入れてゆく主体
こうして作り上げられた平穏を維持するために
心臓は血液を様々な臓器に送り続ける
そして
栄養や酸素と言った心臓の活動に欠かせないものを手に入れる
能動的活動が
恩恵となって帰ってくるのである
このような循環により
心臓は平穏を維持し続けている
燃料も食物もトラックで来るようになり
人間に恩恵をもたらさない
用途の少なくなった身近な山林に
人間は入らなくなった
そうして
裏山は荒れてゆき
人間にとってよりも
猿や熊に良い環境となってきた
各地の山林で熊が出没し
人間を襲うようになった
裏山が変わり
人間にとっての平穏は崩されるようになって来た
人間の平穏にとって
熊を駆除することも大事であり
山林を荒らさないこともまた大事なことなのだろう