ルアーなお金たち、言葉たち、命たち

砂上の楼閣を上手に維持する共役反応の数々に感謝です。ルアーは反応の連鎖の象徴です。

芯から離れて生きるということ


大事なものは
奥の奥の芯の方に隠されている


表面には
使い捨ての変わりゆくものたちが
配されているから
大事なものは
奥の奥の方に配されている


日々配られる新聞やテレビのニュースは
木の葉のように
やがて色づき散りゆくものたちだ


私の脳裏に浮かび
消えてゆくさまざまな認識たちも
台風の外苑の
素早く流れる雲のようなものだろう


芯は
私から
遠く離れたところにある


私より
私の家族が遠くにあり
その向こうに
親族があり
民族があり
人間があり
動物があり
生命がある


私より
遠くに
私より大事な芯がある


だからだろう
時に
私を犠牲にして
その大事な芯のために私を報じなければ
わがままだと揶揄されてしまうことがある


100年後
いや
50年後には
私はいない


確かに
私は芯ではない、、、のだろう


それでも
私は私の芯でありたいと願い続ける


そうしながら
もっと遠くに配された
より大切な芯の周りを回り続けているのだろう


雨が上がり
日が照りだした


やがて枯れゆく雑草たちが
我先にと葉を伸ばす


私も負けずに
背伸びをしてみる
やがて散りゆく葉を伸ばす

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