ルアーなお金たち、言葉たち、命たち

砂上の楼閣を上手に維持する共役反応の数々に感謝です。ルアーは反応の連鎖の象徴です。

トリプルワールド94


真っ暗闇の森の中を
懐中電灯の明かりを頼りに歩いていると
不安に苛まれる
懐中電灯の電池が切れ明かりが消えたら
最悪だ


明かりは
未来を予想するための情報を運んでくれる


そのような
未来を予想するための情報が途絶えると
不安が募る


未来が見えていないと不安になるようにできているらしい


刺激に対する反応は
未来を誘導する


身体内部の反応は
定型的で
予定調和の中に制御されているので
この制御により未来が保障されている


これに対して
身体の外部世界の反応ときたら
予定調和の中に制御されているとは限らないから
どのような反応が起こるのか
注意しながら未来を予想しなければ
予定調和から外れた未来に遭遇してしまうかもしれない


真っ暗な森の中の懐中電灯は
このような
身体外部で起こる未来を予測するための
技術の一つだ


意識という存在は
生まれ持って備わった懐中電灯のようなものなのだろう
未来を予想しようと
結構一生懸命働いてくれている


このような未来予想の電池が切れたり
環境の変化が意識の能力の限界を超えてしまったら
意識が不安を表出するのだろう


意識は
洞窟の中を背後から照らす燃え盛る火のように
洞窟の壁に
様々な影を描き出してくれている


過去の記憶を映し出すこともあれば
未来への希望や予測も映し出してくれている


実物ではないけれど
さまざまなアイデアを描いてくれている

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