悪徳と正義:「野蛮」と「品格」の狭間を揺れ動く
ワニの雌雄が恋に落ちる
絶世の美男や美女も
ワニにとっては邪魔者か餌である
逆に
ワニの世界のモテ雄やモテ雌も
人間にしてみたら恐ろしいワニである
魚心あれば水心
とはいっても
ワニに好意を寄せられても
迷惑なだけである
誰にでも利他的に行動しないように
恋の相手にも許容範囲というものがある
魚心あれば水心ではないけれど
悪徳も正義も
道徳教育により「ああそうか」ということにもなるけれど
全くもって
教育されれば「そのとおり」と言う訳にはいかない
生まれ持った性向が
捻じ曲げられ
その捻じれを巻き戻そうと奮闘するのである
長年培われて来た共進化の成果が
たかだか数千年の道徳の歴史に抗うのである
こうした内面の葛藤を経てもなお
生き残っている道徳が今存続している
そして
共進化の果てである性向を
手を変え品を変え
捻じ曲げようと努力を続けている
「ちょっとへんだよね」などと思っても
それを受け入れる寛容さを推し進める何かが
この世界には在るらしい
社会が進展すればするほどに
個人の意向よりも
社会の意向が重要視されてくる
それに足かせをはめるのが民主主義ということだろう
「野蛮」とされる事々が糾弾される
「野蛮」とされる方法により
「野蛮」とされる事々が糾弾される
糾弾される「野蛮」に
糾弾する「野蛮」も
互いにほどほどがありがたい