好意を表した相手から
好意が返ってくると
好意のスパイラルが発生し
より大きな好意が円環的に循環するようになる

逆に
敵意を表した相手から
敵意が返ってくると
敵意のスパイラルが発生し
より大きな敵意が円環的に循環するようになる

このようなスパイラルにおいて
好意に対して好意を返さなくなったり
敵意に対して敵意を返さなくなると
スパイラルの渦は小さくなり
好意や敵意は縮小したりする

好意に対し
好意を返すことも
無視することも
敵意を返すこともできる

けれど
スパイラルの中では
互いに好意に対し好意を返す法則が成立しており
好意を無視する法則や
好意に対して敵意を返す法則は排除されている

このような法則を維持して
好意のスパイラルは拡大し
このような法則が人為的な理由で維持できなくなれば
好意のスパイラルは存続の危機に瀕することになる

「信頼するとは
　信頼すると決めること」
と
聞いたことがある

どうするのか決めることが
スパイラルを変えてゆき
秩序を変えてゆくことになる

様々な可能性がある中で
何を選んで来たのか
何を選んでゆくのか
その結果で
未来の秩序が時に大きく変わってゆく

好意の循環も
敵意の循環も
いつも同じ方向に円環的に流れ
渦となって存続し続ける

この渦が
秩序として顕在化しているのだ

人間だけではなく
生物は
それぞれのスパイラルを
周りの生き物に対して描いている

身体の中の
各臓器も機能の渦を描き
他の臓器とより大きな機能の渦を描きながら
身体機能を維持している

交感神経の興奮と
副交感神経の興奮は
ある意味、敵対関係だ

交感神経の興奮に呼応する臓器の反応は
友好関係だ

命は
敵対関係も
友好関係も
円環的に持続して来たし
これからも持続させてゆくのだろう