ルアーなお金たち、言葉たち、命たち

砂上の楼閣を上手に維持する共役反応の数々に感謝です。ルアーは反応の連鎖の象徴です。

脱中心化:要素命題たちを集む渦


要素命題は
他の要素命題との円環的関係として語られなければならない


たとえば
東の反対が西であり
西の反対が東であり
東を向いた時の左側が北であり
北を向いたと時の右側が東である


このような要素命題の円環的な循環の中で
描かれることもなく
語られることもない中心が浮かび上がり
その語られない中心を
要素命題が円環的に渦を廻っている


このような無限後退の渦の中心から
様々な循環論が湧き上がり
回帰すべき足場としての要素命題が
選りすぐられ
体系として束ねられてきた


この選りすぐられた要素命題の束が形成する
語られることのない渦の中心は
要素命題を継ぎ足し
あるいは不都合な要素命題を排除し
無限後退を眺めながら言語秩序を永劫回帰させているようだ


このように要素命題を淘汰選択しながら
目には見えない渦の中心は
次第にずれたながらも
秩序の系譜を
過去から未来へと運び続けている


過去へ遡及し回帰する要素命題の機能が高ければ高いほど
保存的に系譜を運び
低ければ低いなりに変わりながら
選び直された要素命題の渦を未来に運び続けている


どのように変わろうとも
要素命題を統合する力は
要素命題の総和であり
語り得ない渦の中心としての無限後退のままで
ひとつの要素命題には決して成り得ない


要素命題は常に渦の中心から
脱中心化して生まれ来るのであり
体系の総和そのものでもなければ
渦の中心そのものではないからだ


渦の中心には
語られたこと
語られていないこと
語り得ぬこと等々
全てを凝集し開放する力があるのだろう


そんな渦の中心に
語り得ず
表現しえない
神様や仏様が
ゆっくり目を瞑り鎮座しているのかもしれないし
無でありながら全てがそなわってりうのかもしれない


空即是色
色即是空  チーン  という感じだろうか


そんな語れば消えてしまう渦の中心に向かい
要素命題が隣の要素命題と手を結び
楽しい踊りを踊っている


生命のダンスは
要素命題の総和において実現している

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