制約と自由:能動的制約の中を流れる受動的動き
時計において
電池やゼンマイといった動源の動きが歯車に伝わると
歯車に仕込まれた能動的制約に従い
歯車が動く
水力発電所において
ダムに貯められた水は
人工的に設置されたパイプに流れ込むと
水の流れる方向はパイプの壁により能動的に制約され
この水の流れの先にある水車を回すことになる
水の動きは
あくまでも重力の影響を受けた受動的動きではあるのだが
パイプの中の水は
パイプの壁にやり能動的に制御されている
受動的動きの能動的制御が
時計や
水力発電所といった全体を合目的的に統合し
全体を支えている
前置された能動的制御の中を
受動的動きが流れてゆくのである
今在る現象は
前置された制約と
実際に動いているものとの組み合わせにより
実践に移されているのである
現象は
前置された構造と
そこの中を動く主体に還元できよう
本を読むということは
文章という構造の中を
意識が動いてゆくということである
「男たるものこうすべし」という実存のなかを
意識を通して実践してゆくということである