ルアーなお金たち、言葉たち、命たち

砂上の楼閣を上手に維持する共役反応の数々に感謝です。ルアーは反応の連鎖の象徴です。

洗練されたいびつの中で


若いころの
どうでもよいような昔話が
とてもいとおしく思い出されることがある


懐かしい友との語らいは至極のひと時だ
そのために
若いころ
たくさん馬鹿をして
たくさん思い出をつくるようにできているのだろう


わからないことも
わかった風を装って
やみくもに動き回った若いころ


もっと
もっと
やみくもに
やれることを
やってみればよかった、、、
そんな後悔も生まれたりする


・・・今からでも
   遅くないかもしれない


そう思い
また
懐かしむ若いころ


ーーーーー
メモ


自転車の運転にしても
転びながら覚える


いろいろやる自由の中から
失敗しながら
効率の良いアルゴリズムが出来上がる


まだ単細胞生物しかいなかった遠い昔
はじめて
細胞が隣の細胞とお話をしたころは
はじめて外人さんと話をするような戸惑いが
たくさんたくさんあったろう


そんな壁を乗り越えながら
隣人と調和を模索して
忌憚のない関係が
細胞の間に現れてきたのだろう


歳を経て
経るごとに
私が接する社会は
私と馴染むものになってきた
私が社会に合わせてきたからだろう
わたしと接しない社会のことは
遠い世界のこと
その世界では
わたしは
いっぱしの社会人ではいられない


洗練され
いびつになってきたのだ
自由がなくなり
次第にかたくなってきた
私の周りの当たり前のことしか
当たり前のことと考えないようになっている


当たり前のことが
当たり前にならなくなったとき
わたしは
ただただ怒ることしかできぬのだろうか?


若いころは
失敗も当たり前であった
そのころの自由の柔らかさを
残し続けていきたいものだ


失敗をしよう
笑いながら失敗をしてみよう
そう呟いて
空を見上げると
浮雲が姿を
自由に次々と変えてゆく

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