「男の子なんだから」
「女の子なんだから」
「もう中学生なんだから」
このように
世間並みの行いが強要される

躾けの行き過ぎが暴力になるように
行き過ぎた「らしさ」の押し付けはハラスメントになる

義務の押し付け

日本人ならこうすべきだ
韓国人ならこうすべきだ

より一般的には
多数派が少数派に対し
多数派の論理のもとで
義務を押し付ける

ソーシャル・ハラスメント

社会規範から外れた行為や発言が
バッシングの対象となり
バッシングにより自由を奪い
あるべき規範に押し込める

これは
集団の秩序が維持されるために
なければならない機能ではある
しかし
行き過ぎると
ソーシャル・ハラスメントとなる

社会の空気感に逆らう者を
排斥する過剰な対応が
ソーシャル・ハラスメントだ

このハラスメントの対象となるようなことを
推奨している他集団は
当然のように
ハラスメントの対象となってゆく

そこで
矛盾する
ソーシャル・ハラスメントを抱えた集団の間では
ハラスメントの応酬関係に陥りやすい

そうなったら
互いに言いたいことの半分以下しか
言い合わないほうが良いのだろう

言ってしまい
倍言い返される
これが
ハラスメント・スパイラルの始まりだ

情報世界での戦いに
終始してもらいたいものである

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メモ

今の時代で
冷静に振り返れば
戦争中に「非国民」という言葉のもと
戦争非協力者が迫害されていた
このように考えることもできるのだが
当時の人々はひどい「迫害」と考えていたろうか？

迫害はハラスメントだ

時代の空気が
ハラスメント
当然の正義に変えている

時代の空気には逆らえないところがある
でも
その空気から
少し離れてみたくなる時があるならば
思い切って遠く離れて
時代の空気を眺めてみるのも
いいことなのだろう

自分のことは
見えていないことがとても多いから
人は
振り返った時に
失敗を犯したと思う生き物だ