ルアーなお金たち、言葉たち、命たち

砂上の楼閣を上手に維持する共役反応の数々に感謝です。ルアーは反応の連鎖の象徴です。

自由と不自由の境界線


身体を動かせる


動かせるのだけれど
すべからく自由という訳にはいかない
たとえば
目が後ろについていると便利な状況でも
目を後ろに移動させることはできない


繊細に動く手先でも
限られた範囲でしか動かず
必ずしも自由にはならない


背中の肩甲骨の間の辺りに
手が届かないところもある
もう少し手を伸ばすことができれば
気持ちよく痒いところに手が届くのに
自由に手を伸ばせない


できないことはできないと
諦めて
できないことをしようと思わないようにしている


がんばってもがんばっても
できるようにはならないと諦めている


意識の中に
できることと
できないことが
区別されていて
その境界を自由に行き来しないようにできている


意識も身体と同様に
自由ではない


そんな不自由の中で
上手に生きている


不自由があり
それをあきらめて上手に生きている


そして自由にあこがれる


自由はそのようなあこがれだ


上手にやっている
上手くやっている
そんな日常から解き放たれて
諦めることをやめて自由になる


自由は
とても勇気のいることだ

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